朝日新聞出版「大学対抗!AERA dot.ネットニュース総選挙」授賞式 日藝チームは編集長賞を含む3つの賞を獲得!

朝日新聞出版メディアビジネス部の大型広告企画「大学対抗!AERA dot.ネットニュース総選挙」(以下、「ネットニュース総選挙」)に参加した日藝チーム(芸術学部文芸学科・小神野真弘ゼミⅢのメンバー)。本学に加え、慶應義塾大学、デジタルハリウッド大学、流通経済大学がそれぞれの記事の出来栄えを競ったこのコンテストの授賞式が、2023年3月28日に行われた。(文/山口可奈@「ネットニュース総選挙」日藝チーム)

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約一年かけて行った活動が幕を閉じた。本来ゼミで行う「ゼミ雑誌」の記事制作と両立しながら駆け抜けたこの活動は、たしかに私たちに多くの学びと貴重な体験を与えてくれた。

ドキドキしながら迎えた授賞式。三つの賞を授与された。「日本生命賞」「ニュースイッチ賞」、そして「AERA dot.編集長賞」である。その他に、ページが何回閲覧されたかを競う「PV賞」、記事を最後まで読んだ人の割合を競う「読了率賞」、高校生の投票によって決まる「高校生賞」では、それぞれ二位を獲得した。

以下、表彰の際にAERA dot.の鎌田倫子編集長や協賛企業の方々からいただいたコメントを一部抜粋して紹介する。

■日本生命賞

「デリケートな話題かつ、チームは試合期というセンシティブな時期の中、ここまで監督や部員の想いを引き出し、深堀できたのは、取材時の相当な準備や工夫があったのだと思います」(日本生命広報部 中井亜美さん)

 

■ニュースイッチ賞

「有名な事件のその後というテーマで、まず目を引かれました。その上で、2人の共同主将や中村監督への取材を通して、組織をどのような考え方や仕組みによって変えようとしたのかという点をつまびらかにされており、興味深く読みました」(日刊工業新聞社デジタルメディア局DX編集部 葭本隆太さん)

 

■AERA dot.編集長賞

「テーマ選び、取材、執筆までジャーナリズムの『王道』にトライし、素晴らしいなと思いました。『悪質タックル問題』からの再生は社会性のあるテーマです。それを内部の学生が検証していくという手法はこのチームしかできないことでしょう。(中略)そして、最後に『勝てなかった』ことを盛り込んだことも高く評価したいと思いました」(AERA dot.編集部 鎌田倫子編集長)

いくつもの肯定的なコメントをいただき、とても光栄だった。そして、このコンテストのアドバイザー、伊沢拓司さん(QuizKnock)からの「思い通りにならないことを真摯に受け止め、面白がること。それが何かを伝える時に両立すべきもの」という言葉と共に、式は締めくくられた。

一年前を振り返ってみる。「ネットニュース総選挙」の一件は、突然舞い込んできた。ある日唐突に、ゼミの指導教員である小神野講師から参加の意志を尋ねられたのだ。話を聞いてすぐに、「面白そう」と思った。

しかし、いざ始まってみると、「なんとなく面白そう」くらいの心構えでは、記事は生まれないことを思い知った。三千字の記事を作り上げるために、一つ一つ丁寧に段階を踏んで、何度も壁にぶつかりながら、吟味して、協力して、やっと完成するものだった。何週間も跨いで企画を話し合った会議、それぞれ分担して行った取材、多くの時間がかかった文字起こし。最終的にそれらを纏め、記事を書き上げてくれた代表。どの要素が欠けても、達成できなかったと思う。

活動を通して多くの学びがあった。一つは企画の大切さである。これを煮詰めずにプロジェクトを進めてしまうと、後々大変なことになる。逆に言えば、企画さえしっかりしていれば、軌道修正ができる。

「日藝らしい、ユニークな記事にしていきたい」という一言から、企画の立案は始まった。メンバーそれぞれがバラエティに富んだ企画を出していく中、どの案も捨てがたく、話し合いやプレゼンを何度も重ねた。結果的に、私たちにしか書けない唯一無二の「らしさ」と、今回のテーマである「Restart」をしっかり取り込んだ、最高のテーマを見つける事ができたと思う。

もう一つは取材の奥深さである。質問事項の選び方や、相手についてどれくらい調べていくべきか、インタビュー時の雰囲気作りなど……、「よし、話を聞きに行くぞ!」という気合いだけではどうにもならない現実にまず向き合わなくてはいけなかった。筆者個人としても、アメフトに精通しているわけではなかったし、事件について改めて尋ねることで不快な思いをさせないか、大学の体育会系部活の勢いに圧倒されないか、不安だらけであったことを覚えている。

しかし、そんな不安とは裏腹に、「日大アメフト部」の皆さんはとても暖かく、誠実に私たちを迎え入れてくださった。選手や監督、マネージャーに話を聞いていく中で、取材とは一方通行ではなく「人と人」の対話であると学んだ。自分が必要だと思う量の倍ぐらいの下調べと、「相手を知りたい」という意欲と興味、そしてリスペクトが大切であることを、身をもって知ることができたと思う。

「ネットニュース総選挙」に参加し、一つの形として記事を完成させることができた経験は、学生として、書き手として、そして人として、大きな成長を与えてくれるものになった。大学3年生という時間の中で、一本芯の通った納得のいく活動をすることができ、参加して本当に良かったと感じている。

・・・

最後に改めて、メンターとして毎週協力していただいた平井啓子記者をはじめとした朝日新聞出版や協賛企業の方々、取材に対応してくださったアメフト部やさまざまなサポートをしてくれた日本大学関係者の方々、そしてなによりも私たちの記事を読んでくれた方々に感謝いたします。そして一年間、ゼミ活動と並行しながら最後まで全力でやり切ったみんなへ。お疲れ様でした

 

 以下、コンテストに参加したメンバーの声を一部掲載します(50音順)。

植松謙太郎

「自分が何者かきちんと知った上で今自分たちが出来る最大限の取材が出来たと感じています。貴重な体験でした」

 

橘高悠人

「結果の発表時はドキドキしていましたが、作成した記事が高い評価をされて非常に嬉しかったです」

 

國重勇人

「一つの記事をゼミの皆で作るという貴重な体験が出来ました。慣れない取材など大変なこともありましたが、結果として多くの賞を頂き、とても嬉しく思います」

 

「まず、こうした素晴らしい機会を用意していただいて感謝の気持ちでいっぱいです。取材とは1人の力では絶対に成り立たないという点を、実体験を通じて学ぶ事が出来ました。この経験を活かして、より一層頑張っていきたいと思います。」

 

若原千大

「賞のみならず、お褒めの言葉を頂けて光栄です。これからの創作活動も頑張ろうと思えました」

---完成した記事はこちらをクリック!---

 

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文芸学科・小神野真弘ゼミⅢ一同
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