7月1日(金)、朝日新聞出版メディアビジネス部が主催する「大学対抗!ネットニュース総選挙」の開会式が行われ、日本大学芸術学部から文芸学科・小神野真弘ゼミⅢ所属の学生9名が「日藝チーム」として参加した。
「大学対抗!ネットニュース総選挙」は、大学別のチームごとに企画立案・取材・記事執筆を行い、PV数などを競い合う、いわば“大学生記者の甲子園”。第一回目の開催となる今年度の総選挙には本学のほか、慶應義塾大学、デジタルハリウッド大学、流通経済大学が参加している。各チームが制作した記事は朝日新聞出版のニュースサイト「AERA dot.」に掲載されるほか、取材活動や記事作成の様子が「AERA dot.」の記者によってドキュメンタリー記事として公開される。
開会式には4大学のチームメンバーのほか、AERA dot.編集長・鎌田倫子氏、ヤフー株式会社・前田明彦氏、そして企画全体のナビゲーターとしてQuizKnock・伊沢拓司氏などが出席。学生たちに向けて記事制作におけるアドバイスや激励の言葉を贈った。
「ネットニュースは『バズればいいんでしょ?』と思われがちですが、大切なのは理念とコンセプト。『AERA dot.』では、読者に寄り添い、悩みが解決する兆しが感じられて明るい気持ちになり、人生がよりよくなると思ってもらえるサイトを目指しています」(鎌田倫子氏)
「『ニュース』とは報じる価値(バリュー)のあるもののこと。ここ10年の間にWEBでニュースを読むことが主流となり、ニュースバリューも多様化しました。社会的な出来事から個人のSNSの内容までが発信される混沌とした状況で、記事が多くの人に読まれるには、見出しのインパクトが重要。クリック率も2~5倍は変わりますので、執筆時は熟考してください」(前田明彦氏)
「私自身、大学4年生の時にウェブメディアを立ち上げたのですが、PVを追うあまりに面白さを忘れてしまって、メディアの人気を一気に落とすという経験をしました。この状況を踏まえ、みなさんと立場が似ていると感じてナビゲーターに加わらせてもらいました。事実を追うということは思い通りに進まないことがほとんどですが、苦労の先にあるワクワクを楽しみに活動を進めて欲しいですね」(伊沢拓司氏)
制作する記事のテーマは「僕たち・私たちのReStart」。コロナ禍によって学生を取り巻く環境が大きく変容したことを受け、取材・執筆を通して学生自身がこの環境の変化を見つめ直し、新しい学び方やライフスタイルを見つけ出すことを目指す。
日藝チームのリーダー、文芸学科3年・滝本爽は開会式の決意表明で次のように宣言した。
「学部が掲げる“普通じゃないのが普通”にならって取り組んでいきます。本学に明るい話題を届けるためにも一生懸命邁進します——」
日藝ならではの視点で紡がれる記事はどのような「いま」を映し出すのか。記事の完成・公開が予定される11月に向けて、学生たちの挑戦が始まった。
記事一覧へ