2024年11月2日〜4日、日本大学芸術学部(日芸)と武蔵大学の学生が協同し、「二大学合同企画」を日芸祭・白雉祭にて開催しました。
コロナ禍で中断していた企画を2023年に復活させてから2年目。
今年の企画テーマは「人とモノをつなぐ」。
大学という枠組みを超え、学生が主体となって企画・運営し、江古田の人々と共に“繋がり”を形にした3日間となりました。
地域と学生でつくる、リメイクフリーマーケット
本企画の柱は、地域連携型のフリーマーケット。
不用品の回収は、キャンパス内での学生への呼びかけに加え、商店街イベント(江古田ナイトバザール・江古田のパン屋さん マザーグース)でも実施しました。多くの学生や地域の皆さんのご好意・ご協力により集めることができました。
そして、江古田にある豊玉リサイクルセンターのご協力のもと、不用品に手を加える「リメイク会」を開催しました。刺繍を加えたり、色を塗ったり、リボンやボタンで装飾したり。ひとつひとつの品に学生の想いや創造性が込められ、まさに“モノが生まれ変わる場所”となりました。
印象的だった「帽子の再会」
日芸祭当日、ふと目に留まった帽子。どこかで見覚えがあると思ったら、私たちがリメイクした帽子でした。写真学科の学生さんのもとに渡った帽子。「それ、私たちがリメイクした帽子です!」と、まさかの再会に思わず声をかけてしまいました。モノをきっかけに、顔も名前も知らなかった人同士が笑顔で言葉を交わす。
モノを介して繋がる、その瞬間を体現した出来事でした。
オリジナルグッズも大好評
もうひとつの目玉企画が、学生デザインのオリジナルグッズ販売。
ステッカー、缶バッジ、タトゥーシール、トートバッグなど、ポップで個性のあるアイテムを揃えました。デザインは、企画メンバーの王 越瑶(おう・えいよう)さんが担当しています。
「ゲーサイヌ」や「シラキジくん」など、大学キャラクターも大活躍して、無事完売しました!
武蔵×日芸 クイズラリーで大学をつなぐ
お互いの大学をもっと知ってもらうために、武蔵大と日芸をめぐるクイズラリーも実施しました。
SDGsや大学にまつわるクイズを楽しみながらキャンパスを回ってもらい、景品には練馬の銘菓「練馬サブレ」をプレゼント。練馬サブレは大人気でした!
売上は「子どもみらい食堂」へ寄付
3日間の販売によって得られた売上は、合計50,001円。
この全額を、江古田地域で活動する「子どもみらい食堂」へ寄付しました。寄付後には、食堂の方々と共にカレーをいただきました!単なる“お金の支援”ではない温かな交流も実現し、この企画の意義を改めて実感しました。
メンバー紹介とコメント
このプロジェクトは、それぞれの専門性や個性を生かしながら、形となりました。
最後に、印象に残っていることを紹介させてください!
■ 下竹 青空(当時:放送学科2年)
> 「初めての大きな企画で不安も多かったけど、チームで進める中で“人と人の距離”が確実に近づいていくのを感じました。」
■ 仲松 彩美(当時:放送学科2年)
>「リメイクしたモノが、また誰かの生活に溶け込んでいく…。それがすごく嬉しかったです! “つながり”は曖昧なものだと思っていましたが、言葉を交わして、何かを一緒に作る中で自然と生まれるんだと実感しました。」
■ 王 越瑶(当時:放送学科2年 グッズデザイン担当)
> 「キャラの形を崩さず、デフォルメするのが大変だったけど、楽しかったです。自分のデザインが誰かの手に渡って、また街に出ていく。その循環を感じられる経験でした。」
おわりに
大学の枠、学科の枠、地域との壁。
そのすべてを越えて、「一緒にやってみよう」と動き出した私たちの挑戦は、少しずつ、確かな繋がりを作ることができました。“人とモノを繋ぐ”というテーマを、沢山の人たちと一緒に体現出来た気がします。
そのバトンは、今、2025年の新たな企画へと受け継がれています。
✍️ 文責・編集:二大学合同企画2024運営チーム 下竹青空・仲松彩美(当時:放送学科2年)
企画メンバー:天野日々來(当時:音楽学科3年)・王越瑶 浅野亜衣奈(当時:放送学科2年)・山中こころ 箱田祐翔 高橋朗磨(当時:演劇学科2年)
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