ー当時を振り返り,日本大学芸術学部へ入学された動機など,教えてください。
私は飽き性で、どんなことでも自分自身が楽しいと思えるものでないと続かない性格です。当時私が高校生で進路を決めるとき、それまでずっと絵を描くことだけは続いていたので、これなら楽しく仕事ができそうだなと思いデザインのことを学べる大学を探しはじめました。
父親が日本大学出身だったので日藝のことを教えてもらい、オープンキャンパスに行ったところ、自由な雰囲気や在学生の方たちが楽しそうにしているのを見て入学を志しました。
ー学生時代はどのようなことを専門に学ばれていましたか。また,学生時代はどのようなことに打ち込まれていましたか。
4年次のゼミでは広告や企画などを考えるゼミで、主にコミュニケーションデザインを学びました。
それまでは自分の得意なことを見つけるために、デザインの中でもパッケージからウェブ、映像、モーショングラフィックなどの授業や、デザイン学科でも受けられる他学科の授業も選択し、自分の中の知見を広められるよう奮闘していました。
ー学生時代に印象に残っている授業科目や課外活動などはございましたか。
1年次の授業で、自分たちでデザインしたものをプロジェクションマッピングのように校舎の壁に映し出したことです。日が沈んだあとにみんなで集まって、建物3階ほどの大きさで自分たちの作ったものを映し出したので感動しました。
他には、写真学科の講師の方がカメラの使い方を教えてくださる授業があり、そこでは実際にフィルムカメラで撮った写真を自分自身で現像したことです。初めて暗室に入ったり、現像用薬品に浸したりしたのが科学実験のようで、とても楽しく印象に残っています。
ー日藝に入る前のイメージと,入学後,卒業後のイメージにギャップはありましたか。
日藝に入学してから感じたことは、思っていた以上に8学科が混ざり合っていたなと思います。
例えば校舎を歩いていると、放送学科の方が機材を持って何かを撮っていたり、どこからか音楽学科の演奏が聴こえてきたりするのは日常茶飯事でした。
他学科の様子を見たり聞いたりできることはとても良い刺激を受けれたなと思います。
ー学生時代に抱いていた「こうなりたい,こんなことをしたい」という「夢」について教えてください。
自分がつくったものが、誰かの心を動かしたりうれしい気持ちになったらいいなと思っていました。
ですので、なるべく多くの方に自分のつくったものを見てもらうには・・・?と夢を膨らませていました。
ー現在のお仕事に就かれた理由や動機などを教えてください。
元々私はパッケージなどを見るのが好きで、自分もいつか制作できればと思っていたのですが、大学でいろんな分野のデザインを学んでいくうちに、パッケージデザインだけでなく広告や企画などにも興味が湧くようになりました。
デザイナーが商品やコンテンツが生まれる最初から最後まで関わることができる当社を見つけ応募してみました。
ー現在のお仕事の内容ややりがい,こんな形で社会とつながっている,といった紹介をお願いします。
商品やコンテンツのウェブページやグッズ、展示などのデザインを担当しています。
様々なアプローチができるぶん、どの方法がよいか悩むこともありますが、チームで話し合い、カタチになったものが完成し、公開・販売できるときにやりがいを感じます。
また、当社はウェブ販売が主ですが、期間限定で「生活のたのしみ展」というコンテンツフェスティバルを開催し、来てくださった方が自身の携わった商品を見てたのしそうに買い物をしている様子を目の当たりにすると、とてもうれしく思います。
ー現在のお仕事で「日藝」時代の学びや経験から得られた能力などがあれば教えてください。
ほぼ日では私自身がコンテンツに出演する側になったりもするのですが、学生時代に(数える程度ですが)放送学科の番組に出演させていただいていたので、カメラには少し慣れた状態で話すことができました(笑)
ー現在のお仕事を進める中で日藝を出て,良かったと感じるエピソードなど,ございましたら紹介ください。
コミュニケーションデザイン専攻でしたが、面白そうだからと思いUIUXや映像の授業を取っておいたり、一眼カメラの使い方などの授業も取っていました。今の仕事ではデザイナーが撮影をしたり、ウェブや映像のデザインも行うので、学生のときの経験がとてもよく活かされているなと感じました。
ーこれから受験を考えている高校生に,日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。
日藝は学びたいものが学べるだけでなく、たくさんの経験や多方面からの刺激を得ることができる場だと思います。
また、私は大学で自分と似たような夢を持ち、切磋琢磨できる個性豊かな友人ができました。
興味がある方はぜひ一度日藝に足を運んでみてください!
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