CAREER Model インタビュー企画 株式会社TBSアクト プロダクション本部 映像センター ENG配信部 写真学科卒業 下山真輝さんに聞いた「日藝」とは??

撮影現場での一場面を切り取りました。

―当時を振り返り,日本大学芸術学部へ入学された動機など,教えてください。

定時制高校4年生の夏に恩師に勧められ、初めて買ったカメラで写真を撮った時に「楽しい!これだ!」と思いました。そこからは決断も早く、進学先は写真を学べる場がいいなと考えました。
たくさんの学校を調べた結果、日藝であれば写真芸術について多角的に学びながら大学を卒業できると思い受験しました。
私の場合は学校推薦型選抜での受験でしたので書類審査・小論文・面接・作品提出の  3つが課題でした。作品制作については制作方法も分からず提出期間も迫っていた為、かなり焦りました。    
幸いにも地元が静岡県と愛知県の県境にあり、自然豊かな場所だったので毎日、山や沢などの自然を撮影しました。家では家族を撮ったり、学校では友達のポートレートを撮影したりと焦りながらも刺激的な写真一色の半年を送っていました。

―学生時代はどのようなことを専門に学ばれていましたか。また,学生時代はどのようなことに打ち込まれていましたか。

1年次は、写真基礎演習などフィルムカメラの構造〜撮影方法〜白黒フィルムの現像〜暗室プリントなど一連の制作方法を実習で学びました。    その他にも写真史・イメージングプロセス論・色彩学などの座学も多かったので図書館で予習復習をしていました。

私の場合、2年次〜3年次は基礎の応用編としてデジタルカメラを用いた実習を選択していました。空いた時間があればデジタルラボで画像編集を行い、プリンターで印刷を行う毎日を過ごしていました。
ここで自主作品のテーマが出来始めました。    
4年次は就職活動と並行しながらゼミを選択、卒業制作に取り組みます。報道系のゼミに所属、スケートボードを題材にしたドキュメンタリー作品を制作しました。就活での苦しさを作品制作にぶつけて一生懸命に取り組んでいました。
今、振り返ってみると写真だらけの毎日でしたが、学びたい事に挑戦でき、それらを実現できた日藝を選んで正解でした。

学生時代から動物写真を撮影。2年次に画像処理の授業を経て自主作品の方向性を模索していました。

―学生時代に印象に残っている授業科目や課外活動などはございましたか。

1年次の通年必修科目で写真基礎演習Iです。通称:シャキソと呼ばれています。    
入学後にクラス分けがありましたが正直、授業よりも友達ができるのか不安でした。
しかし、そんな心配も束の間でクラス全員での暗室作業など非日常的な実習ばかりで自然と仲良くなりました。
最近では、新型コロナウィルスの影響もあり、授業過程に変化があると思いますが、日藝で知り合った人達は今も大切な存在です。
また、課外活動として広告写真家 高井哲朗さんの元で学生アシスタントをしていました。商品撮影の現場が多く、スタジオには多くのフォトグラファーや写真好きな人が集まる場所だったので大学の授業とは違った雰囲気の中で知識と技術を学べました。

課外活動として商品撮影を学ぶ。朝から晩までスタジオに篭ってライティングの研究をしていました。

―日藝に入る前のイメージと,入学後,卒業後のイメージにギャップはありましたか。

入学後は写真を始めて半年ぐらいの初心者なので専門的な知識もなく「授業についていけるのか不安だな」と思いました。しかし、同期の中には自身と同じように写真を始めたばかりの人も多くいました。
最初は写真が好き・興味があるという気持ちを持っていれば大丈夫なんだと思いました。    
また日藝では写真の他に映画・放送・文芸・音楽・美術・デザイン・演劇と多くの学科があります。卒業する頃には他学科の友達との交流から写真にとどまらず多くの表現方法がある事を学びました。    
写真芸術だけではない、表現の可能性を感じる事ができるようになりました。

―学生時代に抱いていた「こうなりたい,こんなことをしたい」という「夢」について教えてください。

3年次の頃は漠然とフォトグラファーとして活躍したいと考えていましたが、今後自身で挑戦したい事を整理した時に映像で自然風景や野生動物を撮影したいという気持ちが強くなりました。    
私の場合、奨学金を借りての大学進学でしたので安定した収入を得ながらも自身のやりたい事へ挑戦と実現ができる会社を探しました。
その結果、写真ではなくテレビの世界に飛び込み、株式会社TBSアクトで映像に挑戦する事を決めました。

―現在のお仕事に就かれた理由や動機などを教えてください。

私の場合はカメラを通じてTBS:「世界遺産」の撮影に挑戦したいと考えたからです。ご縁あって現在の会社に入社できましたが、就活生の頃、「世界遺産」に挑戦する為には、とにかくこの会社に入社しなければという気持ちで選考を受けていました。
また高校生の時から番組を視聴していた事もきっかけの1つでした。    
入社後は、様々な人に助けて頂きながら映像制作の現場を経験できています。
また「世界遺産」に挑戦のできる環境で毎日楽しく仕事をしています。

入社2年目、ビデオエンジニア&カメラアシスタントとして初めて世界遺産のロケに参加。アルゼンチンの絶景を求めて山に登りました。

―現在のお仕事の内容ややりがい,こんな形で社会とつながっている,といった紹介をお願いします。

近年では、テレビ番組制作の他に配信案件も増えています。    
様々な映像制作の現場を経験させて頂きましたが、自身が携わったコンテンツが後日ネットニュースや様々なメディアで扱われていたりすると社会との密接な繋がりを感じます。また映像を通じて多くの人に情報を届けている事を実感できる点もやりがいの1つだと考えています。

遠くに見える山々の氷河が溶け出し、大地を削ってできた湖。この後、国立公園のレンジャー達と湖を渡り、氷河崩落の撮影に挑みました。


―現在のお仕事で「日藝」時代の学びや経験から得られた能力などがあれば教えてください

日藝は個性的な人が集まっていたので意見も異なる時が多かったです。それぞれが考えている事を個性として尊重し、受け入れる事を学びました。    
しかし、社会では受け入れる力だけでなく自ら発信する事も求められます。仕事を通じて様々な選択に迷う事があっても、正解は1つだけではないと学びました。    
写真を始めた時は1人でしたが、今、新しい事に挑戦する時は日藝の4年間で出会えた仲間達の事を思い出して今より更に成長できるよう励んでいます。

―現在のお仕事を進める中で日藝を出て,良かったと感じるエピソードなど,ございましたら紹介ください。

社内外問わず、日藝出身だとお伝えすると自身でもびっくりするぐらい多くの卒業生がいらっしゃいます。
自身の友達や先輩後輩と繋がっている時もあります。勝手ながら親近感が湧いてしまい、出会いがあると嬉しい気持ちと日藝を卒業してよかったと思います。    
卒業後は、日藝の存在をより強く感じるようになりました。

―これから受験を考えている高校生に,日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。

一言では難しいですが、現在やりたい事や挑戦したい事が明確でなくても日藝生活の4年間でじっくりと考えればいいと思います。    
私の場合は直感で進路を決めてしまいましたが、入学後には、こんなに写真が好きになるとは思わなかったし、なにより出会えて良かったと思える沢山の出来事が待っていました。    
今でも日藝で過ごした日々は思い出になっています。    
受験生も就活生も辛い時が必ずあると思いますが自身を信じて頑張って!

写真学科 2018年卒業
下山 真輝(シモヤマ マサキ)
株式会社TBSアクト プロダクション本部 映像センター ENG配信部/学校推薦型選抜(公募制)
OTHER TAGS