CAREER Model インタビュー企画 株式会社アマナ sales&produce第2局Business sec.7 写真学科卒業 養田純奈さんに聞いた「日藝」とは??

―当時を振り返り,日本大学芸術学部へ入学された動機など,教えてください。

写真を撮ることが好きだったので、高校生の時は写真部に所属しておりました。普段はカメラを持って町を撮っていましたが、高校2年生の時、オープンキャンパスで初めてスタジオライティングの体験をし、知らない世界のようでワクワクしたことを覚えております。大きなスタジオで様々な機材が揃っており、自分もこの環境でもっとライティングやカメラについて詳しくなりたいと思い入学を志しました。

―学生時代はどのようなことを専門に学ばれていましたか。また,学生時代はどのようなことに打ち込まれていましたか。

風景写真を撮ることが好きだったので「大地の芸術祭越後妻有トリエンナーレ」に参加し、記録写真を撮ったり展示したりしました。作品が町おこしにも繋がっている点も勉強になり、卒業制作は徳島県上勝町というリサイクルが進んでいる町を撮影し、作品にしました。ゼミが報道写真を得意となさる先生でしたので、芸術×報道で、美しい作品でありながら伝える写真というのを目標に制作していました。

徳島県上勝町の写真です。町自体がリサイクルに取り組んでおり、いらなくなった瓶をシャンデリアにしていたり、窓をリユースしていたりしていた様子を収めました。リサイクルをテーマにしていたので、印刷した紙も手作り再生紙です。牛乳パックの紙を漉いてプレスしインクジェットで印刷しています。

―学生時代に印象に残っている授業科目や課外活動などはございましたか。

広告の授業です。実際にビール缶を撮影したり、広告賞に応募したり、と実務的なことを教えてもらいました。

今の仕事は広告制作に携わっているので大きな影響を受けた授業でした。どのようにライティングすればどう写るか理解するようになると、授業に面白みが出てきました。現在はプロデューサー職ですが機材の発注をすることもありますので、知っていると知らないとでは仕事のやりやすさに違いが出てくると思います。

―日藝に入る前のイメージと,入学後,卒業後のイメージにギャップはありましたか。

大きなギャップはありませんでしたが、勉強するのではなく学ぶところであるということは入ってから感じました。

どの大学でも同じかもしれませんが、高校までは勉強する場で大学は自ら知りたいことを学ぶイメージです。思い返してみますと、様々な先生に「あなた次第」と言われることが多かったと思います。言われる度に自分の考えと向き合う時間ができたので制作も進みました。

―学生時代に抱いていた「こうなりたい,こんなことをしたい」という「夢」について教えてください。

上記しました「大地の芸術祭越後妻有トリエンナーレ」に参加してから、地方創生に興味がありました。現在は広告撮影の進行の仕事をしており、例えば“食や飲料、衣服”の広告は「必ずしも必要とは限らない欲望」を促進させるための仕事なので、地方創生には直接関係ありません。しかし今の仕事も誰かのためになっていますし、地方創生のように困ったところに焦点を当てて知ってもらうためにも、広告制作のノウハウを活かして大きな力にして、いつか地方創生の仕事にも繋げたいと思っています。

―現在のお仕事に就かれた理由や動機などを教えてください。

写真学科卒であるため、大きな括りで撮影に携わる仕事がしたいと考えていました。就職活動の際もよく「なんでカメラマンじゃないの?」と聞かれることが多かったのですが、広告の撮影部分だけでなく全体の流れを知りたかったので、プロデューサー職につきました。最近は撮影現場の進行だけでなく、クライアントと企画から金額の話までする場面が増えてきて、当然のことながらアルバイトとは違う責任を感じ、社会に出て働くということを身に染みて感じています。

普段のスタジオで撮影の様子です。

―現在のお仕事の内容ややりがい,こんな形で社会とつながっている,といった紹介をお願いします。

撮影に関わったものが世の中に出てきた時にやりがいを感じます。実際の仕事は撮影がスムーズに進むように資料を作ったり、スケジュールを組んだりして、すぐに目に見えて成果が出るものではありません。しかし広告は完成すると分かりやすく人の目に入るので、制作している時は大変なことがあるけれども、良いものが作れてよかったという気持ちになります。

―現在のお仕事で「日藝」時代の学びや経験から得られた能力などがあれば教えてください。

具体的な能力ではありませんが、プロデューサーは広告制作において企画から納品まで全ての場面に立ち会うので、色々な場面で学んでよかったなと思います。例えばレタッチでは色彩の授業で学んだことが活かせたり、撮影イベントで展示する仕事の際は写真印刷の授業で学んだことを活かせたり、と小さなことかもしれませんが大学で勉強したことが仕事に役立っていると感じることは多々あります。

ラベンダーリングというがんの人のサポートする活動の印刷と展示の部分を弊社が担当しております。https://lavender-ring.com/

―現在のお仕事を進める中で日藝を出て,良かったと感じるエピソードなど,ございましたら紹介ください。

カメラマンともライティングの話ができることです。ただ撮影に入って撮影の進行をするだけでなく、少し写真の話ができるのでスムーズに撮影が進みます。また社会に出てみると学科は違っていても日藝卒の人はたくさんいて、プロデューサーにも、アートディレクターにもカメラマンにもいるので、どこか仲間意識があり、仕事としても良い関係でできることが多くあります。

―これから受験を考えている高校生に,日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。

自分で考えることを大事にしてくれますし、それだけでなくしっかり背中を押してくれる素敵な先生ばかりなので是非チャレンジして欲しいです。どんなことでも「好き」という気持ちがあれば迷わず進んで良いのではと思います。頑張ってください。応援しています。

写真学科 2021年卒業
養田 純奈(ヨウダ アヤナ)
株式会社アマナ sales&produce第2局Business sec.7 /AO入試
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