ー 当時を振り返り、日本大学芸術学部へ入学された動機など、教えてください。
音楽だけでなく、他の芸術についても幅広く学べる文化が面白いと思ったからです。日藝のオープンキャンパスで初めて見学したオペラの授業が熱くて、絶対にここで学びたいと思いました。
ー 学生時代はどのようなことを専門に学ばれていましたか。また、学生時代はどのようなことに打ち込まれていましたか。
音楽学科の声楽コースに所属し、4年間イタリア歌曲を中心に学んでいました。大学生活後半はほぼオペラの記憶でいっぱいです!
ー 学生時代に印象に残っている授業科目や課外活動などはございましたか。
やはりオペラの授業です。先生からヒントをもらいながらも、自分たちで動作や衣装を考え、作り出す時間は大変なことも多かったけど大きなやりがいを感じていました。
先輩後輩関係なく、意見を交換し合える関係も好きでした。
ー 日藝に入る前のイメージと,入学後,卒業後のイメージにギャップはありましたか。
音楽以外の芸術を学んでいる人との交流は、ただ待っているだけだと意外と少ないです。音楽以外の授業を受けてみたり、自分がどう行動するかが一番大事だと感じました。私は音楽学科以外の知り合いが殆どいないので、もっとほかの芸術を学んでいる学生の話も聞いてみたかったな、と少し後悔しています。
ー 学生時代に抱いていた「こうなりたい、こんなことをしたい」という「夢」について教えてください。
幼少期から学んできた音楽を仕事にしたい!と漠然な夢はありましたが、自分の出演するオペラ公演やコンサートに来てくれる家族や友人が感動してくれている姿を見て、「音楽で何かを表現したい」と言う気持ちよりも「自分の行動で、人に影響や感動を与えられるような仕事をしたい」と思うようになりました。当時アルバイトしていたパン屋さんで、サービス業の楽しさも感じていたので、何かサービス業をやりたいと思っていました。
ー 現在のお仕事に就かれた理由や動機などを教えてください。
たまたま見つけた星野リゾートのウェブサイト内で大切にしている価値観が紹介されており、その中の価値観のひとつである「フラットな組織文化」に強く惹かれたからです。勤続年数や役職は関係なく、同じ目標に向かって意見を交わすことができるスタッフ同士の関係性が私の理想そのものでした!
ー 現在のお仕事の内容ややりがい、こんな形で社会とつながっている、といった紹介をお願いします。
さまざまな業務にチャレンジできることがやりがいです。レストランやフロントでのサービスだけでなく、キャリアデザインに携わる業務にも挑戦し日々取り組んでいます。入社当時は責任の重い内容はやりたくないと考えていました。しかし挑戦してみると、自分自身の視野も広がり常に周囲の状況を観察することで先読みして行動することができ、瞬時にベストな判断をする力が身についています。できることが増えてきたことで、より一層仕事へのやりがいを感じています。
ー 現在のお仕事で「日藝」時代の学びや経験から得られた能力などがあれば教えてください。
お客様と話す時の声のトーンが落ち着いている、声が通る、マスクで表情が分かりにくい状況でも目だけで表情の変化(喜怒哀楽)が分かりやすいと言われる事が多く、歌を勉強していたことが大きく役立っていると思います。
ー 現在のお仕事を進める中で日藝を出て,良かったと感じるエピソードなど,ございましたら紹介ください。
人に喜んでもらえる仕事ができていること・みんなと協力して切磋琢磨し合える環境の中で働けていることに、今とても大きな幸せを感じています。 きっとこの感情は日藝での経験(演奏会やオペラ公演)がなかったら気づく事ができなかった感情だと思うので、やっぱり日藝で大学生活を過ごすことができてよかったと感じています!
ー これから受験を考えている高校生に、日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。
一見音楽とは全く関係のない職業だなと感じていましたが、日藝での経験で自分が大切にしたい本当の価値観に気づく事ができました。日藝での時間は楽しいことも大変なことも多かったけど、大事な時間だったと改めて感じます。何をするにも自分の行動次第で結果は大きく変わると思うので、一度きりの大学生活、たくさん遊んでたくさん学んで悔いなく貪欲に過ごしてほしいです!私も星野リゾートで貪欲にチャレンジし続けます!
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