イベントの後半では、参加学生からの積極的な質問を受け、吉田さんとの対話を楽しみました。
————『ぼっち・ざ・ろっく!』は4コマ漫画が原作ですが、これをアニメにする脚本は大変ではありませんか?
原作が4コマ漫画なので、アニメーションにするにあたって行間の埋め方には気を使いました。オリジナル要素もありますが、あくまでも原作の良さを際立たせる為にどうするかを一番に考えました。
————吉田恵里香さんにとって物語とは?
心が苦しい、生きるのが苦しい人が、少しでも楽になることができたり、楽しくなる、生きづらさに寄り添うような物語を作りたいです。
————キャラクターを動かすときに気を付けていることはありますか?
人として、してはいけない言動は、原作にない限り入れません。ストーリーの為に、入れたとしても必ず落とし前はつけたり、捕捉で「これは駄目なことなんだ」と説明をいれています。
————原作のある作品とオリジナル作品で違いはありますか?
原作のある作品は、より良くする工夫を考えるのが楽しいです。オリジナル作品はゼロから創作するので、生みの苦しみもありますが、すべて自由にやれる良さがあると思います。
————LGBTの人を登場人物として描く時に、気を付けていることはありますか?
想像で書かずに必ず取材をします。誤解を招かないように配慮をする努力が書き手として大切だと思っています。
学生からの質問にも、脚本家ならではの言葉で語ってくれた吉田さん。
参加した学生たちからも「自分の夢を叶えるパワーを貰った!」、「いつか一緒に吉田さんと仕事がしたい!」といった声が寄せられました。
今後も、吉田さんの手掛ける作品から目が離せません。
日藝図書館でも吉田さんの作品を所蔵していますので、ぜひお楽しみください。