ー当時を振り返り,日本大学芸術学部へ入学された動機など,教えてください。
大学では本に関することを学んでみたいと思っていたのですが、作品を通して文化や背景といった文学部で学ぶ内容は自分が学びたいと思う内容とは少しずれていると感じ、文学部ではない本に関わる内容を学べる大学はないか探している時に日藝の文芸学科を見つけ、入学したい! と思い志望しました。
ー学生時代はどのようなことを専門に学ばれていましたか。また,学生時代はどのようなことに打ち込まれていましたか。
学生時代はゼミで雑誌の編集を実践的に学んでいました。学部の広報誌である『Art Campus』の制作にあたって、企画出しからインタビューや文字起こしなど、同じゼミの学生と一緒に一からつくりあげていったことは私の大学時代の財産の一つです。また、授業以外では日芸祭の実行委員を3年間取り組んでおり、3年時には屋台企画の班長として、コロナ禍になって中止になっていた屋台企画の復活に尽力していました。当時は辛いこともあったのですが、引き継いでくれた後輩達がどんどん屋台企画を大きくしてくれて、あの時頑張ってよかったなと思います。
ー学生時代に印象に残っている授業科目や課外活動などはございましたか。
特に印象に残っているのは1年生の時に必修の授業だった文芸入門講座です。当時は現在とはカリキュラムが違い、文芸学科の先生の専門分野をオムニバス形式で学ぶというカリキュラムでした。先生方の専門の分野にほんの少しですが触れることで新しく興味を持った分野に出会うことができましたし、何よりその授業を通して文芸学科はどういう雰囲気かがわかったのもあって印象に残っています。
ー日藝に入る前のイメージと,入学後,卒業後のイメージにギャップはありましたか。
言葉を選ばずに言うと、変人が多いというイメージがありました。実際に入学したら確かに変わった人は多かったです。しかし、私が想像していた理解するのを拒んでしまうといった変人ではなく、自分のやりたいことがはっきりしていてそれに勢いよく進んでいるという、変人は変人でも理解できるどころか尊敬すると心の底から思えるような人たちばかりでした。
ー学生時代に抱いていた「こうなりたい,こんなことをしたい」という「夢」について教えてください。
抱いていた夢は「大学時代の経験を生かした仕事に就く」と「自分の中にある物語を何らかの形で表現する」の二つで、前者は無事に叶いました。今は仕事内容を覚えつつ、もう一つの夢を叶えるために必要だと思う技術や知識を少しずつ学んでいる状態です。
ー現在のお仕事に就かれた理由や動機などを教えてください。
入学当初から出版に関わる仕事に就きたいと思っていたのですが、大学で日芸祭の実行委員をやる中でイベントに関わる仕事にも興味をもつようになりました。就活をする中で「出版」と「イベント」に関わる仕事はないかと探している時に現在勤めている会社を知り、就職したと言う形です。ゼミの先生が会社のことを知っていたことも就職の後押しになりました。
ー現在のお仕事の内容ややりがい,こんな形で社会とつながっている,といった紹介をお願いします。
会社全体としては高校生への進路支援が主な内容で、私は進路情報のリーフレットなどの媒体の制作がメインの部署に所属しています。このページを見てくださっている皆さんの中にもしかしたら弊社が主催している進路イベントに参加されたり、制作している媒体を手に取ったりしているかもしれません。皆さんの進路を決めるきっかけになるのがやりがいなのではないかなと一年目ながら感じています
ー現在のお仕事で「日藝」時代の学びや経験から得られた能力などがあれば教えてください。
ゼミ誌やArt campusを制作する際に行なった校正や文字起こしの作業が現在の仕事にも役に立っています。単純な作業のように思われるかもしれませんが、例えば校正には校正記号と言われるものがあったり、文字起こしにもコツが入ります。大学でそれらについて学び、経験があったから今の仕事でもそれなりにできているなと思っています。
ー現在のお仕事を進める中で日藝を出て,良かったと感じるエピソードなど,ございましたら紹介ください。
文芸学科に関わらず、色々な芸術を学んでいる学生と交流することで自分にはない考えや視点があることを知れたのが また、日藝はブランド力があることもあり、訪問先で日藝卒だということを伝えると話が弾むのでそういう意味でも日藝でよかったな〜と思うことがあります
ーこれから受験を考えている高校生に,日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。
やりたいことが明確にある人はもちろん、漠然としている人、全くない人も日藝に来たら何か夢中になれることが見つかると思います。読んでくださった皆さんが将来の後輩になってくれるのを楽しみに待っています!
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