GLIM SPANKY 松尾レミさん、活動の原点を語る

GLIM SPANKY松尾レミ プロフィール

長野県出身の男女二人組ロックユニットGLIM SPANKYのボーカル&ギター。作詞作曲とアートワーク担当。特に60〜70年代の音楽やファッション、アート等のカルチャーに影響を受けており、それらをルーツにもちながら唯一無二なサウンドを鳴らしている。

2007年結成、2014年メジャーデビュー。2018年日本武道館ワンマンライブ開催。同年、「FUJI ROCK FESTIVAL」GREEN STAGE出演。ドラマや映画、アニメなどの主題歌を多数手掛け、ももいろクローバーZや上白石萌音、DISH//、野宮真貴、バーチャル・シンガーの花譜など、幅広いジャンルで他アーティストへの楽曲提供も行っている。

現在、サントリーウイスキー『角瓶』新TV CM楽曲「ウイスキーが、お好きでしょ(cover)」担当中。2022年8月3日、6th Album『Into The Time Hole』発売。11月より全国ワンマンツアー「Into The Time Hole Tour 2022」開催。

http://www.glimspanky.com

1.デザイン学科に入学した理由を教えてください。

高校の頃からGLIM SPANKYで活動しながら、「自分がかっこいいなぁと感じる人は、

みんなセルフプロデュースが完璧だ。自分もそうなりたい!」と思っていました。

元々は油絵・アクリル画をやりたかったのですが、自分のフライヤーやジャケットやグッズなど、

自らできるようになるにはデザイン学科が最適だと思い、選びました。

そして日藝は映画学科や写真学科などさまざまな学科が多いのも魅力です。

仲間と共に身の回りのいろいろな創作ができたら楽しいし、

自分の活動にも生かせられると思って日藝を選びました。

2.デザイン学科では何を学んでいましたか?

一番はおもしろい友達、先生との出会いが宝物です。

そしてタイポグラフィや文字組みの大切さを学びました。

フォント一つ、行間一つでデザインの締まりが違うということ、

とても重要なことなので大学時代に知ることができて良かったです。

バウハウス式の授業だということも魅力です。

以前実際にベルリンのBauhaus-Archivに行きましたが、

日藝の授業が直属だったことを深く理解しました。

また印象に残る授業があれば教えてください。

すべての授業が印象に残っています!グレースケールから選択授業まで、

基礎~応用までのユニークな実技、厳しく辛いことも本当に本当に多かったけれど、

意味のあるものでしたし、とても楽しかったです。

森先生の紙で立体を作る授業、中島先生のタイポグラフィの授業、

笠井先生のタイポグラフィで絵を作る授業、井原先生の個性的で自由な授業などなど、

今もその応用でデザインや創作ができていますし、心の支えにもなっています。

3.現在の音楽活動とデザインの共通点は何でしょうか?

「使う道具がギターなのか、鉛筆なのか」という違いだけで、

どちらも自分を表現する最高におもしろいものです。

音符や楽器・絵の具やイラレなど道具は決まっているけれど発想は自由で、

同じ道具を使っても出来上がるものは人それぞれ。

その人の個性やセンス、知識や技術が反映されます。

これは「自分ブランド」を確立させたい人の場合ですが、

例えばクライアント仕事なら、納得させられるクオリティを保ちつつ、

自分の個性も発揮できれば最高です。

個性の安定力と説得力が必要だというところも似ていると思います。

4. 今後行いたい活動があれば教えてください。

音楽もデザインも同じ熱量で作っています。

音楽とビジュアル、カルチャーはつながっているので、

自分なりにかっこいいと思える表現を、楽しんで続けていきたいです!

もう一度日藝でデザインを学び直せたら最高だろうな〜。

デザイン学科
笠井 則幸
日本大学芸術学部卒業後、日本デザインセンター入社。2007年同社を退社し、和光大学専任講師を経て、2010年本学デザイン学科准教授として着任、現在は教授。専門はグラフィックデザイン、タイポグラフィ。タイポグラフィを基軸としたコミュニケーションデザインの実践と研究に従事している。主な受賞歴としてGraphis Poster Annual 最高賞、 Asia Design Prize グランプリ、日本タイポグラフィ年鑑ベストワーク賞、全国カレンダー展日本商工会議所会頭賞/第3部門金賞受賞、SDA賞最優秀賞・準優秀賞、文化庁メディア芸術祭推薦作品推挙など。
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