「雨の音???」

皆さんは、「雨の音」を聴いたことがありますか?私は、残念ながらないのです。なぜでしょうか??

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雨は、空から水滴が落下してくる気象現象です。その水滴は落下している間は、なにも音を発していません(きっと発していないはずです)。

私たちが「雨の音」だと感じているのは、たくさんの水滴が地上の何らかの物体と衝突したときの音なのです。

コンクリートに当たる音・芝生に当たる音・土の上に落下する音・瓦屋根にぶつかった音・傘に当たった音・水溜まりに落ちた音など、それぞれの場所・物体・環境によってさまざまな音の鳴り方がしているのです。

そのいろいろな音の鳴り方をまとめて「雨の音」と我々は呼んでいるのではないでしょうか。

傘をさしてアスファルトの道路を歩いている場合は、傘に当たる「バツッ・バツッ」と、アスファルトに落下する「バチャ・バチャ」そして、そこから流れていく「チョロ・チョロ」などの「音の群れ」がミックスされて聞こえているはずです。

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アニメや漫画では「ザァー」という擬音語で表されますね。しかし、厳密に言えば「水滴の群れが地上に落下したときに発する混合音」となると思われます。ですので、私は「雨の音」そのものを聴いたことがないのです。

水滴をドラムスのスティックに例えてみると、スティックが当たる物体(大中小の太鼓やシンバル)によっていろいろな音がします。スティックの大きさやタイプ、強さ・速さを変えると、これもさまざまな音の変化を聴き取ることができます。また、ギターは、6本の弦をはじいた音と、ボディーで共鳴した音がミックスされて、ギターの音として認識されるわけです。

そして、リコーダー(縦笛)は、息を吹き込むと音が鳴る楽器です。押さえる穴(音孔)を開閉したり、その位置を変えると音の高さが変わります。

このように、音の性質や特徴を分析し理解することは、その音を舞台上や観客席に再現するときに非常に役に立ちます。いろいろな自然音や、さまざまな楽器、そしてたくさんの動物や人々の声を注意深く聴いてみてください。

では、「風の音」は、どうでしょう???

考えてみてください。

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演劇学科
尾崎弘征
学生時代、テント劇団公演を観てしまい、演劇に身を捧げる勇気が湧く。卒業後、学生劇団は第二形態に進化、「演劇で喰おうぜ」を合言葉に活動するも空中分解。しかし、舞台創造の味わいが忘れられず、音響家への道を誓い、音響会社に所属、修行が始まる。その後、公共劇場に転属し管理業務と主催公演の音響デザイン・オペレータを担い演劇大賞作品賞を頂く。ここまでは修練。2020年、日本大学芸術学部演劇学科着任。 旗標は黒澤明監督の「悪魔のように細心に!天使のように大胆に!」
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