映画学科の監督コースでは「卒業制作」にて作りたい映画のセルフプロデュースも行います。
映画は総合芸術です。監督、脚本家、カメラマンや技術スタッフ、美術スタッフ、俳優、1本の作品を作るには多くの人間がかかわります。
その中心にいるのがプロデューサーです。
どんな映画を作り、どんな観客に届けるかを最初から最後まで考え続けるのはプロデューサーなのです。
今日、映画・映像の世界はさまざまに拡散し、劇場だけではなくテレビやインターネット配信などさまざまなツールでの活躍が期待されるクリエイターが求められています。
一番大切なのはプロデュース能力です。多くの人たちとコミュニケーションを取りながら作りたい作品世界を守り、開拓して広げていく力です。
多くの業界で活躍する卒業生たちもこの『自分の作りたい映画』をどのように観客に伝えるかを学びながら、作品をプロデュースする能力を高めていきました。
映画を作る原動力は好奇心です。ワクワクドキドキする自分の好きな世界を形にするため、映画を分析したり、作品作りをトレーニングしたり、時には悩み、コミュニケーションに不安になったりしながら、好きな気持ちを強めていくのです。
映画は芸術であり、ビジネスとしては商品でもあります。観客の心を掴むために冷静に時代や社会を見つめる視点、それをもつことがプロデュース能力だとも言えます。
そうです。プロデューサーは熱い心と冷静な頭脳をもち、自分と観客を結ぶ橋の上で映画作りを夢見る素敵でハードな仕事なのです。
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