ソニーマーケティング株式会社の導入事例インタビューを受けました

映画学科では、プロの現場で使用されている機材を使用して実習を行っています。

その中でも、「SONY FX6」というカメラを採用した理由をソニーマーケティング株式会社様の導入事例として、お話しする機会をいただきました。

今現在、私たちが目にしている映画の多くはデジタルで制作され、上映されています。映画のデジタル化が広く普及し始めたのは2010年ごろからで、それまでは100年以上もの間、映画用フィルムで制作し、上映されていました。

撮影技術を専門的に学ぶ撮影・録音コースでは、今でもフィルムを使用した実習を行っています。これは映画用フィルムでの撮影が非常にシンプルであり、映画技術の“エッセンス”を学ぶためには最も適しているからです。シンプルにも関わらず、フィルムで撮影された映像の色彩や質感は非常に優れており、いまだに多くの撮影監督の心を掴んでいます。

映画の原点であるフィルムで撮影し、自ら現像し、編集するという経験ができるのは日芸映画学科だけです。(映画用の現像施設を有している学校は世界的に珍しく、日本では本学だけです。)

映画がデジタル化し始めた頃、新たに登場したデジタルシネマカメラは多くのプロカメラマンや技術者たちに混乱をもたらしました。デジタル化したことによって、機材は複雑化し、たくさんの項目を設定したり、新しい概念を学ぶ必要が生まれ、今まで通りの画を撮るために多大な努力が必要になってしまいました。(フィルムであればカメラに詰めて、撮影するだけだったのに......)

もちろん、学生のみなさんも例外ではなく、機材の使い方を覚えることに多くの時間を費やしている姿を目にしてきました。

前置きが長くなりましたが、私が「SONY FX6」を選んだ理由はここにあります。

「SONY FX6」は、「Cine EI モード」というフィルムのようにシンプルに撮影するためのモードが備わっていますし、かなりの軽量小型かつ高画質です。学生の皆さんが撮影技術を習得したり、自身の表現方法の追求するには、非常に適しているカメラだと感じています。

導入事例のインタビュー記事には、より詳しい内容が書かれていますので是非ご覧ください。

ソニーマーケティング株式会社 導入事例

https://www.sony.jp/camera-biz/casestudy/nihon-u_cinema-department/

映画学科
海部光一
日本大学芸術学部映画学科技術員。1988年生まれ。日本大学芸術学部映画学科 撮影・録音コース卒。 映画の制作形態がフィルムからデジタルへと変遷する中で学生時代を過ごし、双方の技術を学ぶ。 卒業後は、撮影助手・DIT・VEアシスタントとして経験を積む。 2017年より日本大学芸術学部映画学科の技術員として、 撮影機材およびグレーディング用編集室の管理・技術指導を行っている。DaVinci Resolve 認定トレーナー。
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