映画『ぼくのお日さま』日芸生向け特別試写会を開催

7月25日の16時30分より映画学科特別授業として、9月13日に全国公開を控える映画『ぼくのお日さま』の日芸生向け特別試写会を開催し、上映後のティーチインとして奥山大史監督と俳優の池松壮亮さんをお迎えしました。

前列左から奥山大史監督、池松壮亮さん

『僕はイエス様が嫌い』で第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史監督が脚本・撮影・編集を手掛け、映画学科卒業生の池松壮亮さんを主演に迎えた商業映画デビュー作が話題となっています。この作品は、2024年に第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に日本人監督として史上最年少で選出されました。

物語は、雪に覆われた田舎町を舞台に展開されます。ホッケーが苦手な少年タクヤが、フィギュアスケートを練習する少女さくらに惹かれます。さくらのコーチである荒川は、タクヤの恋心を応援するために彼にフィギュアスケート用の靴を貸し、練習をサポートします。やがて、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習を始めることになります。

この映画では、池松さんがコーチの荒川役を演じ、タクヤ役はテレビドラマ『天狗の台所』で知られる越山敬達さん、さくら役はアイスダンス経験者で演技デビューとなる中西希亜良さんが務めています。

満席の教室で温かく迎えられた奥山監督と池松さん。奥山監督は「初めてこの大学に来て感激しています」と述べ、池松さんは「母校での試写は初めてで光栄です」と話されました。

映画のスケートシーンについて、奥山監督は「自分もスケートをしながら撮影し、アドリブが多かった」と説明。池松さんは「スケートは得意ではありませんが、苦労しながら撮影しました」と振り返られました。

学生たちからは矢継ぎ早に質問が飛び交い、積極的な姿勢が見られました。奥山監督は、映画の設定について「2000年頃の時代にしたかった」と述べ、フィギュアスケートのシーンは「専門家の監修を受けてリアリティを追求した」と説明されました。

池松さんは「学生時代の経験が俳優活動に役立っています」と振り返られ、奥山監督は「好きな作品の理由を言葉にすることが大切です」とアドバイスされました。最後に、二人は学生たちに映画作りへの情熱を伝え、将来のコラボレーションを期待していることを語られました。

お二人の貴重なお話が学生たちにとって大変有意義なものとなりました。ありがとうございました!

映画『ぼくのお日さま』公式サイト 日本大学芸術学部イベントレポート記事

https://bokunoohisama.com/news/2358/

映画学科
志村 三代子
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