ボナズィーワ!(ルーマニア語で「こんにちは!」)
演劇学科は、2024年6月19日から29日に、世界三大演劇祭のひとつにも数えられる「シビウ国際演劇祭」に参加してきました!
もともとは、小さな国際大学演劇祭から始まったそうですが、なんと第31回の今年は10日間に、世界中から5000人が参加し、82会場で、830公演が上演され、一日あたりの観客が10万人!にも及んだという大きな世界演劇祭です。
演劇学科の参加のきっかけは、昨年の演劇祭に、建築家の隈研吾さんとの対談で林真理子理事長が招聘されたことです。演劇学科がうちの大学にもあるけど…?という理事長のお声かけに、演劇祭の代表コンスタンチン・キリアック氏が「参加したら!」となったとのこと。しかし、作品の招聘は芝居が仕上がって映像で内容を確認してからね…といわれ、ドキドキする数か月がやってきました…年が明けてやっと「OK,いいね、おいで!」となり、そこからが本格的な準備となりました。
世界中の220をこえる大学からオファーがあった中で、今年の国際大学演劇祭に招聘されたのはたった26校です。日芸は、演劇学科舞台構想コース3年山内琉大君が書いた『GUEEN』を上演しました。能の形式にのっとった現代劇で、音楽は日本語ラップという世界の演劇人の興味をそそる作品です。
23日の2回公演は満席で、スタンディングオベーションも!芝居を観慣れているシビウの観客、演劇関係者、欧州の参加大学生たちが詰めかけてくれて熱気がむんむんする客席で、自分たちがつくった芝居が「通じた!」と思える瞬間に感激しました。
そして、芝居を上演するだけでなく、国際ボランティアチームに参加してきました~。世界中から集まった作品の裏方として、あるいはアテンドとして、はたまたエキストラとしてストリートパフォーマンスに出演した学生も!めくるめく現地8日間を送ってきました。ひとりひとり違う現場に着いたので、各自英語でサバイバル…してきたんですよ!
往路では飛行機の遅延でシビウにつくはずが、イスタンブールで1泊(しかし2時間…)過ごすことになり(涙)、経路もブカレスト着に代わり、半日遅れでシビウに到着したときには、他の大勢の国際ボランティアチームの温かい出迎えに、「歓迎されるってこういうことか…」と涙が出そうでした。そうそう、スポンサー企業から派遣された国際ボランティアチームの中に、文理学部の卒業生がいらして、到着時に「♪日に日に新たに~文化の華の~」と校歌を歌ってくれました!世界中どこにいっても先輩は優しい…。「ムルツメスク!(ありがとう)、日大ファミリー!」と心に刻んだシビウ国際演劇祭'初'参加記録です。
記事一覧へ