ワニがまわる理由は聞かないでほしいって、先生は言ってますが…。
2022年6月15日から7月18日まで、東京の国立新美術館でタムラサトル先生の個展「ワニがまわる タムラサトル」が開催されました。
何と全長12メートルにも及ぶ巨大なワニの彫刻を中心に大小さまざまなワニが全部で1100体陳列され、そのすべてが電力とモーターによって回転しているのです。
展覧会のフライヤーの中で「ワニがまわる理由は聞かないでほしい」って、先生は言ってますが…。
これをシュールといわず何と呼びましょうか?
タムラ先生にうかがったところ、実はこのワニがまわる作品のシリーズは大学時代の授業の課題のなかで思いつき、制作したのが最初だったんだとか。
そんなタムラ先生は日藝で総合演習という授業のなかで「プラモデルを説明書を無視して作ってみよう」とか、ほかの先生と合同でアウトプットの形態は気にせず「ドーナツ」をテーマに作品を作ろうというような、自由な発想と展開を促す課題を出題してくれています。
言葉の説明を凌駕する想像力はデザインに取り組むうえで重要な経験になります。
それゆえタムラゼミの学生も個性派揃い。タムラ先生、めちゃくちゃおもしろい先生です。
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