アニメーション&オーケストラ

ヴァイオレット・エヴァーガーデンのオーケストラコンサートを指揮する度に思う。

アニメーションのためのオーケストラ音楽なのか。

オーケストラ音楽のためのアニメーションなのか。

今や日本の代表的文化であるアニメーション。

そしてヨーロッパ文化の象徴とも言えるオーケストラ。

その相乗効果は測り知れない力を生み出す。

アニメが無ければ、またオーケストラが無ければあり得ない世界。

これは映画にも当てはまる。

ジョン・ウィリアムズ無しにルーカス、スピルバーグの映画は成り立たないし、モリコーネ無しにトルナトーレの映画は成り立たない。

共通することは、心の襞(ひだ)まで表現していること。

人間の悲しみ、喜び、苦しみ、幸福、怒り、信仰までも表わし、そこに没入できること。

あるいは現実ではあり得ない空想世界を体験できること。

ん?考えてみると、音楽だけでも成り立つけど、映像だけでは成り立たないのでは、、、、

音楽の無い「スター・ウォーズ」「ジョーズ」「海の上のピアニスト」「ニュー・シネマ・パラダイス」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」ってあり得る?

やはりオーケストラは素敵だ!

そんな音楽体験を皆で共有したい。

音楽学科
吉田 行地
日本大学芸術学部 音楽学科 准教授
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