映画『かなさんどー』日芸生向け特別試写会を開催

1月17日(金)16時40分より映画学科特別授業として、2月21日(金)に全国公開される映画『かなさんどー』の日芸生向け特別試写会が開催され、上映後のティーチインとしてガレッジセール、ゴリこと照屋年之監督をお迎えしました。

映画『かなさんどー』は、沖縄で大ヒットを記録した前作『洗骨』を監督したガレッジセール、ゴリこと照屋年之監督の6年ぶりとなる長編最新作です。タイトルの『かなさんどー』は沖縄の方言で“愛おしい”を意味する言葉で、本作は沖縄県、伊江島を舞台に照屋監督独自の死生観、「泣き笑い」を交えたヒューマンドラマです。今回の試写会は映画『かなさんどー』の宣伝に入られている株式会社フィノーのパブリシスト(広報担当)の富塚沙羅さんよりお話をいただいて実現したものです。(ちなみに富塚さんは音楽学科の卒業生です)                                                         

富塚さん

上映後のティーチインでは、今まで制作した作品全てを照屋監督が原案から脚本、監督まで手がけており、どのようにストーリーを構想するのか、また、今回の舞台が「伊江島」となった理由やキャスティングの秘話などをユーモアを交えながら説明してくださいました。また、照屋監督は大学3年生の初めまで映画学科演技コースに在籍しており、30年ぶりに訪れた日芸の校舎や江古田の街の変貌について驚かれた様子や、当時は江古田に住んでいたとのことで中退後も江古田からよしもと劇場へ通っていたことなども語ってくださいました。日芸生時代の経験で今に生かされていることを伺うと、「日芸に入学しなければ芸能界に絶対に来ることはなかった」、「人前に出る勇気を与えてくれたことや刺激しあえる仲間と出会えたことは財産」と語ってくれました。さらには自身の経験談を元に、演じ手も作品創りも「場慣れが大事」、そのためにはとにかくたくさん場数を踏んで「恥」をいっぱいかいた方がいいとアドバイスされました。             

学生たちからの質疑応答では、芸人の道を目指すきっかけや映画制作の際に何から始めるのか、さらには作品創りについてのアドバイスなど、予定時間を超えて全ての学生の質問に真摯に答えてくださいました。最後に学生たちへ向けて、「皆さんは人に勇気を与えることができる、(皆さんが目指しているのは)素敵なお仕事なので、一緒に世の中にエネルギーを与えられるように頑張っていきましょう!」とメッセージをくださいました。学生たちは終始キラキラした眼差しで監督のお話に聞き入っていました!照屋監督のお人柄が滲み出るような、そんなティーチインの時間でした。                                         映画『かなさんどー』は1月31日(金)沖縄先行公開、2月21日(金)全国公開されます。                                         

今回のティーチインの様子の詳細が、映画『かなさんどー』公式HPにも掲載されています。

https://kanasando.jp/

映画学科
大谷 尚子
1997年日本大学芸術学部映画学科演技コース卒業。主に映像と演劇の演技の特徴、相違について俳優の視点から実践に基づき研究している。俳優のための発声方法、日本語の発音についても研究しており、言語聴覚士として、福祉施設において発声や発音、コミュニケーション指導を行っている。
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