『考える人』で有名な彫刻家オーギュスト・ロダンは、弟子のカミーユ・クローデルと不遇な恋愛をしていました。
ロダン42歳の時、クローデルが弟子になります。クローデルはその時20歳でした。
ロダンには妻ローズがおりましたが、類いまれな才能と美貌にロダンは恋愛感情を抱きます。
子弟から恋愛関係へ移りましたがこの期間に『カレーの市民』という群像彫刻の傑作が生まれます。
この作品にはクローデルもかかわっておりロダンの代表作品のひとつです。
この関係は15年にわたりましたが、クローデルに子どもができ、ロダンが認知しなかったことがきっかけで二人の関係は終息します。
クローデルは家庭も不遇で、ロダンとの関係もあり孤独に苛まれ、精神病に至り自信の作品を壊し始めます。
ついには弟に引き連れられ精神科病院に入院し78歳の生涯をそこで終わることになります。
恋愛も芸術も身を滅ぼすということもいわれますが、そのくらい人生に大きな影響を及ぼすものだと思います。
血走った才奇であっても、唯一認められる芸術というフィールドでこそ人生が展開することもあるのです。
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