

能登演劇堂での作品上演は今回で4度目となります。昨年度の交流のなかで地元の方から「明るい作品を観たい」というリクエストをいただいていました。それに応えるべく今回はアントン・チェーホフの喜劇『熊』と『結婚申込』の2作品を上演。もちろん学生による演出で、出演やテクニカルワークも学生が担当します(ちょっとだけ卒業生や教員の手も借りつつ…)。更に地元の方々にも出演していただきました。慣れないボランティア活動やアルバイトの合間に稽古を行い、毎日へとへとになりながらも急ピッチで整えていきます。そしてなんと『結婚申込』は能登弁での上演!初めて口にする方言に苦戦しましたが、能登入り以降の生活の中で地元の方々が話す活きた言葉を耳にしたことで身体にスッと馴染み、観客の皆さんにとっても作品が一層身近なものに仕上がりました。
東京で準備した舞台美術や機材と共に教員4名と照明デザイナーの卒業生が到着。早速皆で設営作業が始まります。ここから先は慣れたもの、あっという間に作品空間が立ち上がりました。この日からは全員が上演に集中し、本番に向けた最終調整を行います。

スタッフが作業を進めている間に演出家の戸塚さんと出演者の鈴木さん、担当教員の山口先生の3 名が、地元の人はだいたい聞いているというラジオ番組に出演。ノトゲキの宣伝をさせてもらいました。昨年は150 名程度の客入りだったということで、自信をもって多めに見込んでパンフレットを200 部用意したのですが、いざふたを開けてみるとなんと約250 名のお客様がご来場!ラジオ効果かどうかは定かではないですが、慌ててパンフレットを増刷する嬉しい誤算となりました。

開演後の客席は終始穏やかな雰囲気で、たくさんの笑いが起きました。その笑い声を受け取った俳優がまた芝居で笑いを生み出し繰り返していくことで、演劇ならではの舞台上と客席の有機的な関係を築くことができました。



終演後にはご協力いただいた方々との親睦会が行われました。2週間お世話になった皆さんから公演の感想を聞いたり滞在中の思い出を語り合ったり。あっという間の会でしたが、しっかりと感謝の気持ちを伝えることができました。
地域と学生が協働して舞台をつくり上げるこの企画の意義をあらためて確認する機会となりました。今後も芸術教育を通じた地域連携の取り組みを継続し、学生の実践的な学修機会の充実と、地域文化の発信に努めてまいります。
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