


ー当時を振り返り、日本大学芸術学部に入学された動機など,教えてください。
私は高校1年生の時、とある映画の女子高生宣伝部として活動したことをきっかけに、将来は映画の宣伝プロデューサーになりたいと考えるようになりました。
夢を実現するため、映画やメディアについて専門的に学べる大学を調べる中で、日本大学芸術学部映画学科を知り、受験を決意しました。
受験は一般入試で、学力試験に加えて小論文と面接がありました。面接には比較的自信があったため、それを自分の強みとして挑んだ結果、無事に合格することができました。
振り返ると、ご縁にも恵まれていたと感じており、非常に感謝しています。
ー学生時代はどのようなことを専門に学ばれていましたか。また,学生時代はどのようなことに打ち込まれていましたか。
映像表現・理論コースでは、1年次に映画の歴史から映像制作の流れまで、学べるカリキュラムだったため、映像制作やシナリオの書き方、映画批評など、多角的に映画への理解を深めることができました。
その中でも私は、旧作映画や映画ビジネスに特に興味を持ち、2年次からは理論批評専攻に進みました。
映画ビジネスの授業では、「商業」としての映画について学び、作品を世に届ける仕組みや興行について理解を深めました。
また、学生時代に最も力を入れたことの一つが、学生主体で企画・運営を行う「日芸映画祭」です。
企画から運営まで携わった経験は、チームで一つのイベントを作り上げる面白さや難しさを学ぶ貴重な機会となりました。
卒業研究では、旧作映画の中でも特に強く惹かれた小津安二郎監督をテーマに研究を行い、4万字を超える卒業論文を書き上げました。人生でこんなに長い文章を書くことは二度とないと思うので、いい経験でした。


ー学生時代に印象に残っている授業科目や課外活動などはございましたか。
印象に残ってる授業は「映画ビジネス」です。実際に業界で働く方をゲストに招いて、座学を学ぶだけでなく、映画会社でのインターンを通じて実務を学べたことが非常に印象に残っています。
私は、映画配給会社2社でインターンシップを経験しました。そのうちの1社では、インターン終了後も約2年間アルバイトとして勤務させていただきました。
実務に携わる中で、映画業界で働きたいという思いがより一層強くなりました。
授業の一環として携わった「日芸映画祭」の企画・運営も、学生時代の忘れられない経験の一つです。
課外活動では、「日芸祭実行委員会」の活動が特に印象に残っています。
企画部としてトークショーの企画・運営を責任者として担当したほか、400名を超える実行委員会の副委員長として組織運営にも携わりました。苦労することも多くありましたが、多くの人を巻き込みながら一つのイベントを作り上げる経験は非常に貴重で、現在の仕事にも活きていると感じています。


ー日藝に入る前のイメージと,入学後,卒業後のイメージにギャップはありましたか。
入学前は8学科の交わりが少ないと思っていましたが、実際に入学してみると、他学科の授業を履修できたり、サークル活動や日芸祭実行委員会などを通じて、学科の垣根を越えて多くの学生と交流することができました。
特に、さまざまな分野で学ぶ学生と関わることで、自分にはない視点や価値観に触れられたことは大きな刺激になりました。
ー学生時代に抱いていた「こうなりたい,こんなことをしたい」という「夢」について教えてください。
私が学生時代に抱いていた夢は、「映画の宣伝プロデューサーとして第一線で活躍すること」です。
幼い頃から映画が大好きで、映画を通じて何度も勇気や感動をもらってきました。
そのため、自分も映画の宣伝プロデューサーとして、多くの人に作品との出会いを届けられる存在になりたいと考えていました。
ー現在のお仕事に就かれた理由や動機などを教えてください。
高校生の時に映画の宣伝活動を経験したことをきっかけに、作品の魅力を伝え、人と映画をつなぐ仕事に大きな魅力を感じるようになりました。
その経験から、いつか映画の宣伝プロデューサーになりたいという夢を持ち、映画会社を中心に就職活動を行いました。
いくつか内定をいただく中で日活を選んだ理由は、映画の企画製作から配給、さらには二次利用まで幅広い事業を展開しており、若いうちから多様な経験を積める環境だと感じたからです。
また、歴史のある配給会社で多くの旧作の権利を保持しているので、学生時代に学んでいた旧作の知識を活かすことができるのではないかと思ったのも入社の決め手です。
ー現在のお仕事の内容ややりがい,こんな形で社会とつながっている,といった紹介をお願いします。
現在は日活の配給宣伝部で、映画の宣伝に関わる業務を担当しています。日々の興行収入レポートの作成をはじめ、ポスターやチラシなどの宣材物の管理、債務関連業務などを行っています。
また、舞台挨拶や各種イベントの際には運営スタッフとして現場に立つこともあります。
配給宣伝部は、劇場やお客様との距離が近い部署のため、作品をどのように届けるかを考えながら仕事をする中で、社会とのつながりを実感する場面が多くあります。
特に、自分が手配したチラシを劇場でお客様が手に取ってくださっている様子を見たり、舞台挨拶やイベントの場で作品の感想を直接伺えたりした時には、大きなやりがいを感じます。
映画を通して多くの人に感動や楽しさを届け、作品とお客様をつなぐ役割を担えることが、この仕事の魅力だと思っています。

ー現在のお仕事で「日藝」時代の学びや経験から得られた能力などがあれば教えてください。
「日芸映画祭」の企画・運営の経験が現在の仕事にも活きています。映画祭で私はパブリシティ統括を担当し、SNS運用では上映作品の見どころを紹介する投稿を作成したほか、
メディアに映画祭を取り上げていただくために、注目作品やトークゲストの情報をまとめたプレスリリースの作成を行いました。
また、SNSや広報物に掲載する文章のチェックなども担当していました。
こうした経験を通じて、作品やイベントの魅力を分かりやすく整理して伝える分析力や文章力、さらに媒体や配給会社との交渉の中で営業力を養うことができました。
現在の配給宣伝業務においても、作品の魅力を発信し、多くの方に届けるという点で、学生時代に培った経験やスキルが活かされていると感じています。
ー現在のお仕事を進める中で日藝を出て,良かったと感じるエピソードなど,ございましたら紹介ください。
日藝では、映画について、映画史から制作まで幅広く専門的に学ぶことができたので、映画ビジネスの流れや特徴をある程度理解した状態で入社し、その知識を活かせたことは、日藝を出て良かったと感じる点の一つです。
特に、授業の一環として参加した映画配給会社でのインターン先でご縁があり、2年間アルバイトをしていたので、実務経験を積みながら業界の方々とのつながりも広げることができたのは、日藝ならではだと思います。
また、映画業界には俳優や監督をはじめ、宣伝や制作などさまざまな分野で日藝出身の方が多くいらっしゃるので、現場で日藝出身の方とお会いすると共通の話題で盛り上がることも多いです。
先日も、ある作品の宣伝イベントで日藝出身のスタッフの方とご一緒し、短時間で打ち解けることができました。こうした人とのつながりも、日藝ならではの魅力だと感じています。
ーこれから受験を考えている高校生に,日藝をお勧めする(としたら)一言をお願いします。
日藝は、自分の興味のある分野を専門的に学べるだけでなく、同じ「好き」を持つ仲間と出会える場所です。
そのため、自分の好きなことをさらに深く、そして広く追求できる環境が整っています。
また、学科の垣根を越えた交流も多く、学生時代だけでなく卒業後も続く大切な友人との出会いもあります。
ぜひ日藝ならではの設備や環境をフル活用して、自分の「好き」を思い切り突き詰めた充実した4年間を過ごしてください!
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