在校生
2023年度放送学科入学
櫻田 夏
放送学科 / アナウンス専攻
総合型選抜 で受験

日本大学芸術学部へ入学された動機は?

私は小笠原諸島という遠方の土地で育ち、自然保護や独自の文化、戦争の歴史など小笠原でしか経験できない体験や学びを得てきました。小笠原が抱える問題や悩みはそこに行かないと分からないように、日本全国見て感じないと分からない課題や問題があるはず。そんな小さな声を届けたいと思い、メディアという分野に興味を持ちました。情報を発信するノウハウを大学で学びたいと考えたとき、この日本大学芸術学部放送学科を見つけました。

また、学校の先生や保護者の方からは、他の大学も選択肢にあるのではないかと助言もありました。ですが、自分のやりたいことをやりたいという思いから日本大学芸術学部を選択しました。

小笠原を離れる最後のフラダンスのイベントの様子

総合型選抜を選んだ理由は?

幼い頃からアナウンサーになりたいという夢があったのでその気持ちを素直に伝えられるところが自分に合っていると感じました。早めの自己分析や将来の目的・目標を整理する意味でも総合型選抜に応募してよかったと思っています。

エントリーシートを記入するにあたって注意した点は?

一度読んだだけで自分がどんな人なのか伝わることを意識して記入しました。短い字数の中で、いかに無駄な言葉を省き自分のやってきたことや性格、考えを書ききれるかが大事だと思います。併せて、内容に誤解が生まれることの無いように言葉の表現にも気をつけて、文字数制限を感じさせない文章作りを行いました。

エントリーシートは一か月以上かけて作成しました。文章のほかにも、スナップ写真の提出もありました。それは知り合いのカメラマンにお願いして自分の性格や表情が自然に見える写真を撮ってもらいました。どちらも「自分らしさ」を引き出すことがポイントだと思います。

高校の文化祭でダンスを披露した時の写真

専門試験の内容は?また困難な点は?

試験は小論文と面接、カメラテスト(自己紹介・原稿読み)を行いました。小論文はとにかく書いて練習し、自分の小論文のスタイルを見つけることを意識しました。また、小論文の課題は社会問題やニュースに関する内容が多いと考えていたので、最近話題のニュースや歴史について積極的に調べ、知るだけではなく自分の意見を持つように心がけていました。

また、自己流となりますが、小論文の問題を自身で推測して考え、1日1本小論文を書く練習をしていました。30分程度でも毎日積み重ねることで、次第に書くことに慣れが生まれていき、そのまま入学試験へと臨みました。

面接は、自分の言葉を大切にすることを意識しました。実は、私はアナウンスに関して経験が全くなかったのですが、無理やりひねり出し、面接ノートを丸暗記して受験に臨もうとしていました。しかし、受験日前日、母に「放送学科は放送を学びにいくんでしょ?無理やり放送やってたことをアピールしても意味なくない?」と言われ、自分のやってきたことを自分の言葉で話そうと思えました。受験当日は面接ノートを持っていかず、面接官と会話をしようと切り替えて臨みました。

カメラテストは時間制限がある課題もあったので、そこだけは丁寧に準備し、あとは経験が無いなりに考えて自分らしく取り組みました。

総合型選抜は「自己アピール」が大事だと思いますが、どのような点に気をつかいましたか?

「自分のやってきたこと報告会」にならないことに気を使いました。今までやってきたことには必ず目的があり、自分の信念があると思います。その自分のなりたい未来像を実現するために努力してきたことをあくまで例として出す。手段が目的にならないことを意識して過ごしていましたし、自己分析を行っていきました。

総合型選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。

総合型選抜はほかの受験方法に比べて自分の魅力を伝えられることが特徴だと思います。学力や知識だけでは図れない魅力を最大限生かせるチャンスでもあるので、トライして損することはないと思います。

実は、周りには「日藝には受からない」、「記念受験だから」と言われたこともあり、受験対策は不安で仕方ありませんでした。日藝に進学した先輩もいなかったので、ESや小論文、面接、カメラテストを手探りで対策を進めていきました。一つ一つを丁寧に且つ「自分の芯」をぶらさずに取り組んだことが合格に繋がったのだと思います。自分の芯を分析し、背伸びせずありのままの自分を出せると良いと思います。

諦めず楽しんで頑張ってください!

現在学んでいることは?

「アナウンス」の実習では、ニュースやCM、ナレーション、プレゼンテーション、ラジオドラマ、朗読など声で表現するプロセスを幅広く学ぶことができました。実務経験豊富な教授の方々が一人一人丁寧に指導してくださるので、アナウンスの経験がなくても安心して授業に取り組むことができています。

「アナウンス」の実習以外にも、「映像技術」の実習のお手伝いとしてリポートやインタビュー、番組司会、中継なども経験しました。また、他学科の学生と協力して番組作りを行うなどの学科を超えた作品づくりや交流もあります。
そのため、自分のやる気次第でたくさん学びを得ることができます。

地元小笠原でTシャツ販売のビジュアル撮影をしたときの写真

高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?

「興味を持ったことは全てやる!」ことが大切だと思います。高校時代の時間や経験や取り戻すことができません。実際に、私も上京してから、「もっとあの人の話をきいておけばよかった」「あのボランティアに参加すればよかった」と後悔することがありました。

今ある環境を当たり前と思わずに、常にアンテナを張って物事に興味を持つことで見える世界も知識の幅も広がります。自分の興味を見逃さずに突き詰める。広い視野を持つことを心がけて生活してみてください。

学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。

私は3年間日芸祭本部実行委員会総務部を続けています。大学の学園祭がどのように作られているのか、日芸祭の運営全体を見てみたいという理由で入部しました。今は「総務長」として11月の日芸祭に向けて日々準備を進めています。苦楽を共にしてくれる仲間と充実した学生生活を過ごしています。

日芸祭は、想像以上に多くの人の仕事によって実現しています。携わってくださる方々への感謝と尊敬の気持ちを忘れずに今後も頑張っていきます。私が大学生活で力を入れた活動の一つです。

日芸祭本部実行委員会総務部の同期との写真

これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?

日藝の学びはあなたの想像を超えます。「好き」に正直に。「夢」にまっすぐに。あなたを日藝でお待ちしています!

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