在校生
2024年度音楽学科入学
佐々木 陽南
音楽学科 / ピアノ
総合型選抜 で受験

日本大学芸術学部へ入学された動機は?

私は幼少期から音楽を続けており、より深く学びたいという思いが強まったため、高校2年生の時に芸術系大学への進学を決めました。

幼少期からピアノでコンクールに挑戦してきた一方、中学・高校の6年間は吹奏楽部でサックスを担当しており、専攻楽器をピアノかサックスか迷った時期もありました。そこで、様々な分野を多角的に学べる日藝に惹かれました。

オープンキャンパスや夏期講習、ワンポイントレッスンを通してピアノ科の先生である脇岡先生と出会い、先生のもとでさらに学びたいと思い、ピアノ専攻を選びました。また、他専攻・他学科の学生と交流できる点も大きな魅力に感じました。

高校最後のアンサンブルコンテストの練習の様子

総合型選抜を選んだ理由は?

私はピアノだけでなく、吹奏楽を通して幅広い音楽表現を学び、吹奏楽部では学生指揮を務めた経験などもあり、幅広く活かせると感じたからです。また、小学生からのコンクール受賞歴やコンサート出演など、これまでのピアノの経験を最も評価してもらえるのが総合型選抜だと感じました。実技と面接のみで受験できるため、実技に集中できる点も大きな利点です。

また、私は早い段階で志望校を日藝に絞っていたので、より多くのチャンスを得るために最も早く受験できる総合型選抜を選びました。

吹奏楽部でヨーロッパへ演奏旅行に行った時の様子

エントリーシートを記入するにあたって注意した点は?

自分の長所や、中高時代の挫折から何を学んだかを客観的に振り返ることに注意しました。これまで頑張ってきたコンクールでの成果や経験、入学後に学びたいことも具体的に書き、「なぜ日藝でなければならないのか」を強く訴える内容にしました。添削は、吹奏楽部の顧問や講師の先生方、国語科の先生、塾の先生など多くの方にお願いすることで客観性を高め、誤字脱字や表現の重複など基本的な点まで丁寧に確認していただきました。

専門試験の内容は?また困難な点は?

専門試験は実技試験(課題曲と自由曲)と面接でした。私は課題曲にショパン『エチュード Op.10-5』、自由曲にベートーヴェン『ピアノソナタ第11番第1楽章』を演奏しました。試験はレッスン室で行われたため、試験官の先生との距離が近く、大変緊張したことを覚えています。

面接では、これまでの経験や日藝で学びたいこと、具体的に何をしたいかを意識して話しました。エントリーシートを持参して、面接時間まで何度も読み返していたことが役立ちました。

入試で弾いた曲の楽譜

総合型選抜は「自己アピール」が大事だと思いますが、どのような点に気をつかいましたか?

自己アピールでは、自分の成果を示すだけでなく、長所を裏付ける具体例を書き、その経験から学んだことまで伝えることを意識しました。今まで音楽とどのように関わってきたかを明確に示し、最後にどのように成長したか、大学では何を学びたいかをまとめました。最終的にはたくさんの具体例を挙げながら書くことで説得力を高めました。

総合型選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。

総合型選抜は、自分の強みやこれまでの努力を最も評価してもらえる受験方式だと思います。様々な経験を積み、アピールポイントをしっかり準備することが大切です。

「自分らしさ」を存分に伝え、頑張ってください。

現在学んでいることは?

現在はピアノソロのほか、弦楽室内楽、指揮法、合唱などを学んでいます。また、他専攻の学生の試験やコンクールの伴奏も行っています。副科では1年次に声楽、2年次にサックスを学びました。

日藝の先生方は、自身の経験談を豊富に交えて話してくださるため、毎回の授業がとても興味深いです。

高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?

私は中高一貫校に通い、6年間部活動を続けていたため、勉強と部活・ピアノの両立に必死でした。

しかし、実技のピアノだけでなく、楽典や音楽史など座学的なことももっと深く学んでおけばよかったと思います。音楽高校出身ではなかったため、入学当初は知識量の差に焦りを感じました。総合型選抜に楽典試験はありませんが、しっかりと学んでおけばよかったと今でも後悔しています。

学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。

1年次のとき、音楽教育コースの先輩方が企画されたコンサートで、当時3年生の先輩と6手連弾をさせていただけたことが、特に印象に残っています。入学後初めての学校主催コンサートで演奏できた嬉しさは今でも覚えています。また、情報音楽コースの先生が行う研究に、ピアノの演奏で参加させていただけたことも非常に貴重な経験でした。

大学の試験で弾いた曲の楽譜

これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?

卒業後の進路がまだ定まっていなくても、多角的に学べて可能性が広がる点が日藝の魅力です。学生生活を通じて、自分のやりたいことにきっと出会えるはずです。皆さんと日藝でお会いできることを楽しみにしています。

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