一般選抜N全学統一方式 で受験
日本大学芸術学部へ入学された動機は?
小さい頃から、絵や美術が好きで、趣味にしていたのですが、高校では、芸術に関して疎遠な生活をしていたこともあり、一般の国公立大学を志望していました。2年の浪人期を過ごす中で、自分が本当にしたいことはなんだろうと色々考えていたところ、N全学統一方式を設けている日本大学芸術学部を知り、芸術の道に進もうと決めました。
地域芸術専攻を志望した理由は、人と関わり合いながら様々な人を巻き込み、大きな作品を作り上げたいという思いから将来を見据えて考えました。
実技試験のない、日本大学統一の入学者選抜方式を選んだ理由は?
高校では、画塾などで美術のスキルを学んでいなかったので実技試験を選ぶことを考えていませんでした。そのためN全学統一方式を念頭に入れ、受験しました。
対策としては前日までに過去問の確認をWEBサイトで行いました。
実際の過去問のリンク(過去問題 | 日本大学 入試ガイド)
N全学統一方式の併願制度を利用して、併願した学部は?
ありません。
実技試験が課されないことで、受験対策などでメリットはありましたか?
ありました。他の志望校の受験科目で対策することができたため。共通テストと難易度が近く、国公立大学への対策をしていることで解ける難易度と感じました。
実技試験が無いことで入学後の不安などは?また実際に入ってみてどうでしたか?
かなりありました。自分以外の人たちはデッサンなどの技術を備えてきているので、入学後にはそのブランクを埋める努力が必要だと感じていました。入学後は実技における不安は少しは無くなりました。その要因の一つはあまり他の人と比較する必要がない制作環境があったからでした。自分がやるべきことを、自分と向き合って全力になれる空間に身を置くことで不安を抱く時間より、成長するための時間が増えたと思います。
また、先生との距離が近いため相談しやすい環境だと思います。先生と話すうち日藝を理解し徐々に不安が消えていきました。
実技試験の課されないN全学統一方式で、芸術学部を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。
過去問にしっかりと目を通しておくこと。時間配分やケアレスミスに気をつけること。大学に入ってやりたいことやなりたい自分を漠然とで良いので考えておくこと。これらが大事だと思います。
現在学んでいることは?
今は、物事や事象がどうしてそうなっているのか、どのような役割があるのかを考えながらそのものが持つ独特な雰囲気を掴む意識を持って、彫塑に取り組んでいます。実習では、先生方がアドバイスをくださるので、実践の中でブレを調整することができます。美術に関する技術も未経験に近いところから初めました。
しかし、石膏による型取りなども基本から教えてもらい取り組みました。また、経験者がいることはもちろんでしたが、初めて取り組む人も多く、同級生と共に学んでいます。自分の専攻した地域芸術では、先生と共に新潟へ行き田植えなどを行います。
そこでは、鞍掛純一先生が長年地域とコミュニケーションを取ることで、関係性を保っていることを肌で感じました。これから受講する芸術総合講座Ⅳでは芸術と将来をつなげる講座ということもありとても楽しみにしています。
高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?
やりたかったことだからこそもっとやればよかったと思います。特にたくさん絵を描くこと。物事を見て理解する上でデッサンをすることが重要だと感じるからです。
様々な視点から事柄を観察して頭の中に残していくようなイメージです。彫刻においては、デッサンを行うことで大きく作品づくりでの技術に飛躍するものだと感じています。彫刻以外でも、Blenderにて立体物を作成する際にも物への視点がとても役立ちます。
学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。
初めての実習にて取り組んだ木彫にて、楠木をノコギリで切って、自分の足の形を彫り起こしたことが印象に残っています。自分の頭だけでなく体の筋肉を使って、作品を作り出していく過程がとても充実していたと感じています。
また、キャンパスでは人と人との距離感が近く、食堂前や中庭などで知り合いと遭遇する機会があります。他学科の学生とも話をしやすいです。制作時はアトリエなど先輩と同じ空間で作業を行う機会が多く、先輩の作品づくりを間近で見ることで刺激をうけています。
そして、駅が近いこともありキャンパスが江古田という町に溶け込んで一体化している雰囲気を感じます。
これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?
日芸は自分がしたいことをいろいろな方向からのアドバイスと発見を糧に、実現できる場所だと思います。ただ、どこの環境に身を置こうとも『自分ことは自分でやる』ことは変わらないです。彫刻は自分で見て自分で考えて動かす必要があります。能動的に動くという部分は彫刻だけにとどまらず、人生の生き方にもつながると感じています。
日芸はそんな全力で何かに向き合う能動的な人々の手助けをしてくれる環境です。
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