学校推薦型選抜(付属高等学校等) で受験
日本大学芸術学部へ入学された動機は?
進路を決める時特別やりたい事がある訳でもなく決めきれていませんでしたが、漠然と理系学部への進学を目指していました。
そんな時、高校在学中に所属していた吹奏楽部のコーチから「卒業後は母校の吹奏楽部のコーチになってほしい」とお話がありました。教える立場になるにも関わらず楽典や和声など音楽の知識がなかったので、音楽を専門的に学び、自分に取り込みたいと思うようになりました。また、打楽器をこれからも続けたいと思ったこと、新しく打楽器を始めた後輩たちに打楽器の楽しさを伝えたいと思い、打楽器を専門的に学ぶ事を決めました。中でも日藝を選んだ理由は将来の選択肢が多い事です。
私は獣医になりたくて中学受験をして、高校に上がると物理の方が得意だと気づき理工学部をめざし、結果として芸術学部に進学しているように、芸術内外問わず多方面に興味があり、未だ将来をはっきりと決められていません。
日藝は日本大学という総合大学の一部なので、音楽を学びながらも様々な選択肢から将来像を見つけていけること、就職の窓口が広く幅があることも考えて入学しました。
付属高校では入試に対してどのような指導がありましたか?
学校推薦型選抜は筆記が9月、実技が11月と時期が早いこともあり、高2の夏には日藝の入試準備をしていました。また、どうしても日藝に入りたかったので、志望校を日藝一本に絞り、総合型選抜も受験しどちらも合格しました。学校の先生方にはエントリーシート、面接練習に力を入れて指導いただきました。
進路についてはだれか相談した人は?
両親、高校の担任、吹奏楽部の顧問の先生やコーチ、音楽の先生など、色々な大人の方に相談しご意見いただきました。学校推薦型選抜に関しては、情報が少なく様々な方に話を聞き情報収集を行いました。日藝一本と決めた時は正直不安でしたが、担任の先生に「夢ある人は強い」と言っていただけてとても心強かったです。
専門試験の内容は?また困難な点は?
私は三善晃さん作曲の組曲「会話」を演奏しました。小ホールのステージでライトを浴びながらの演奏はとても緊張しましたが、ステージを楽しむ事を意識していました。1番困難だったのはこの曲の理解をする事です。この曲は何を伝えたいのか理解する事がとても難しく、またどうすれば伝わるか表現にこだわりました。
面接では日藝へ入ることを踏まえて、希望コースのことをよく調べる、定期演奏会などに足を運ぶなど、自分と日藝の音楽の共通部分を見つけるような対策を心がけていました。また、様々な音大がある中で日藝を選択した理由についても、日藝と自分の音楽の関連性をつなげるようにして考えていました。
学校推薦を受験するにあたり、高校生活において気をつけていた点はありますか?
特別気を使っていた事はありませんが、とにかく音楽と向き合っていました。また、入試当日も学校から推薦していただいている自覚を忘れずに臨みました。
付属推薦を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。
私は付属推薦は付属生の特権だと思っています。特に楽器を専門とする方は一般受験より自由曲の準備に力を入れることができると思います。そして、勉強や面接より演奏で判断していただけるので、自分の実力が発揮できると思います。
現在学んでいることは?
現在は打楽器を専攻していて、特にマリンバを専門的に学んでいます。大学に入ってオーケストラや室内楽(打楽器アンサンブル)等新しい合奏形態にも触れることができました。先生は専門性が高く、相談にも親身に対応いただいています。
また、他学科公開の授業では様々な学科の方と交流ができ毎日が学びで溢れています。
高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?
私の高校はテストが多い学校だったので毎月何かしらの勉強に追われ、部活、習い事+αで受験で使用する自由曲の練習と怒涛な3年間でしたのでもっと自分と向き合う時間を作れたら良かったなと思いました。例えば、ToDoリストなどを活用し自分がやりたいこと、やらなければならないことを客観視できればよかったと思いますし、現在の大学生活ではこれらを心がけています。
また、高校は新型コロナウイルスの3年間でもあったので、やりたい事に全力になれる大切さを身に染みて感じました。
学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。
大学に入って初めての本番がオープンキャンパスで、マリンバ三重奏「Afta-Stuba! 」を演奏した時でした。日藝の一員になれたと感じたことを今でも覚えています。
また、11月に行われた吹奏楽定期演奏会の演奏に参加した時、1年前に自分が観客で見に来ていたステージに立ててとても嬉しかったです。そして、3月には同期の作曲コースの友達が新作室内楽の授業で作曲した曲を演奏しました。初めての経験ができ、とても新鮮で楽しかったです。
他にも、他学科の学生と冬期のスキー合宿授業へ行った後に、他学科公開科目である音楽史の授業で再度出会うことなどがありました。そこから一緒に活動することを誘われるなどの学科を超えた交流も印象的です。
これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?
日藝は音楽を専門的に学ぶ事も他の芸術に触れる事も全く別の道に出会う事もできる所が強みだと思います。沢山の選択肢の中から自分のやりたい事に挑戦していける日藝の魅力が少しでも伝わっていたら嬉しいです。日藝で一緒に演奏できることを楽しみにしています。
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