在校生
2023年度演劇学科入学
喜久山 葉
演劇学科/演技コース
一般選抜A個別方式 で受験

日本大学芸術学部へ入学された動機は?

元々音大や芸大への進学を考えており合格もいただいていました。しかし、専門文化を深く掘り下げることは出来ても、自身の価値観や考え方が偏ってしまうのではないかという不安がありました。その点、日本大学は総合大学なので、芸術学部で同じ思いや熱意を持った人たちと専門的な知識を深めながら、将来に必要不可欠な一般教養も同時に学ぶことができると思い志望しました。また、専門大学に比べて多くの学生が在籍しているので、更に広い視野で学ぶことができると思い、日藝に入学したいという気持ちが強くなりました。演劇という選択肢を選んだ点では、歌やダンスは大学へ進学する以外にも選択肢を考えることができましたが、自分の好きな演劇を学ぶということにおいて、大学で学ぶこと以外の選択肢が中々頭に浮かばなかったことも一つの動機と感じています。

高校総合体育大会の写真。弓道は日藝に入学する直前までおこなっていました。

受験勉強の期間もコンクールや発表会に沢山出させていただいていました。

一般選抜を選んだ理由は?

演劇をしようと思ったのも、日藝という場所の存在を知ったのも、受験の数ヶ月前だったため、演劇や大学の知識だけでは合格が難しいと考えました。やるからには自分の魅力や経験など、自信を持てるものを使って勝負したいと思い、その気持ちに1番合う受験方法が一般選抜なのではないかと考えたので、一般選抜を選びました。

学力試験(国語・英語)において注意した点は?

一般選抜で受験をすることを決めたのが数ヶ月前だったので、それまで全く準備をしておらず、学力試験の勉強に関しては効率を重視して勉強しました。
 受験日までは、苦手だった漢字や四字熟語は勉強するとキリがないので諦めて、沢山過去問を解くことに集中していました。国語に関しては、調べても分からない古典の単語や理解できない回答を、学校の国語の先生に確認してご指導頂き、必ず解決してから次の過去問を解くようにしていました。

 苦手だった英語は、基礎の単語を沢山覚えて受験に挑みました。英語の先生に、過去問の傾向から単語帳のどの部分から覚えたら効率がいいのかを教えて貰って、覚えていました。勉強を始めてから受験当日まで、覚えている単語を増やせるように、特に英単語には力を入れていました。一般入試の英語の問題では、芸術に関係した単語がよく出てきます。その単語が分からなくても、前後の単語が分かるようになれば、かなり読みやすくなりました。本当に苦手科目でしたが、英語に慣れるように国語の何倍もの時間をかけていたのを覚えています。

焦らず一つ一つ理解して行けるように、重要だと思ったところには線を引いたり、分からない単語でも予想できるものを書き込んでみたりして、頭の中を整理できるよう自分なりの方法で挑みました。
令和7年より学力検査方式が変更されています。

専門試験において注力した点は?

私は高校生まで演技を学んだことがなく、ダンスや歌のみの経験でした。演技を学ぶ場所も思いつかなかったのと、学力試験に追われていて演技に関しては全く準備が出来ていませんでした。ですが、ミュージカルに関する受験経験があり、そのときにも上手い下手ではなくて受験する事柄に沿ったダンスなどがあると経験がありました。そのため、日藝の演技とはどういったものを求められるのか考えました。そのため、演技の専門試験において試験官の先生は演技が上手いかどうかを見たいのではなくて、その人が今までどんな風に生活をしてきて、これから4年間どんな意気込みを持って過ごしていく人間なのか、という人間性の部分を見ているのではないかと思います。

当日は自分の経験から学んできたことに自信を持って、演技を上手くやることより、その演技を通して自分を見てもらおうという思いで挑みました。ダンスや歌は、技術にも自信がありましたが、演技と同様に踊ること、歌うことを楽しんでいる自分を見てもらいたいという思いで実技に挑みました。 面接試験は試験までの期間が短かったこともあり、インターネット上にある情報を探して流れをつかみ、あらかじめ要点を考えるなど効率的に対策をしました。また、固執した対策というよりも、自身のダンスや歌などの経験や表現方法を活かし、自分の知識の範囲内ではあるが広いジャンルを意識して自分の思っていることを話しました。面接シートへ記載する段階では、自身の趣味など目に止まるようなことを記載して周囲との差別化できる内容を取り入れました。

こちらは2022年の発表会の写真です。日藝に進学する前の最後の発表会でした。主役を務めさせて頂きました。

高校三年生の体育祭で応援団長を務めました。優勝旗を貰った時の写真です。

一般選抜は試験までのスケジュールや体調管理が大変だったと思いますがどのような点に気を使いましたか?

私は習い事のダンスと弓道部での部活を続けながら受験勉強をしていました。インプットすることばかりで毎日大変でしたが、大好きなダンスと弓道を無理やりにでもアウトプットの場所にして、大変だ!と思わないように言い聞かせて、心身の正常を保ちバランスをとっていました。

予定を立てるのは苦手なので、隙間時間で単語帳や過去問を開いて勉強するようにしていました。また、家では兄弟もいて集中できないと感じていたので、時間がある限り学校に入り浸って勉強していました。私は、日藝への進学が初めて自分で決めた進路でしたので、必ず合格して日藝生になるぞ!という気持ちがとても強く、寝る間も惜しんで勉強していたのを思い出します。 短期集中が得意な私にとっては、これがかなりぴったりな方法でしたが、自分に合う方法を見つけることがいちばん大切な事だと思います。

一般選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。

みなさん受験の日のために、自分なりにたくさんの準備をして来ていると思います。  その分自信を持って、専門試験では特に、気負わずいつもの自分をだして挑んでください! 挑戦することを楽しむ気持ちを忘れずに、頑張ってください!心から応援しています!

現在学んでいることは?

どの授業も、先生方も、魅力的で面白い授業ですが、私は今受講している、中村彰男先生と山本郁子先生の演技実習Ⅱが好きです。

1年生の頃藤崎周平先生や松山立先生の授業で学んだ演劇の基礎を、この演技実習Ⅱで少しずつですが、技術として身に付けていることが出来ています。知識で演技を学ぶことは大好きだったのですが、1年生で取り入れて悩み続けていたものが、演技をするという形で解放されてきている気がして、演技の楽しさってこれか!と気づくことが出来た授業です。

他学科授業も楽しく、中でも文芸学科のエッセイ研究がとても印象的です。演劇で戯曲を読み解く際にエッセイ研究で学んだ『言葉選び』『語尾』『リズム感』などの文章表現が活かせて面白いです。 自分の知らないジャンルを学べるという点では、『表現領域拡張講座』の授業が楽しいです。授業の形式では複数人の先生が授業を持っており、1~2回の授業の中で技術という点以上に先生自身の体験や人生を伝えようと授業をしてくれるので面白いです。

大学一年生の頃の、演技実習のメンバーです。たくさん刺激をもらいました。

高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?

主要教科(国語と英語)の勉強です。学期末などのテストのためだけに勉強をしていた高校生活だったので、いざ一般で受験しようと決めた時に、とても焦って大変でした。授業時間内の先生の話をもっと集中して聞き、ひとつでも多くのことを覚えようと努力することが大切だった、と感じています。 また、自分一人でなにかを考えて、自発的に行動に移す力をつけておけば良かったとよく思います。私はあまり自分の意思がなく、他人に合わせて何かを決めることばかりでした。志望大学を決める時もそうですが、大学生活が始まると、自分の意思が本当に大切になっていきます。

ひとりで物事を考え判断する力があれば、今まで以上に様々な価値観が飛び交う大学でも、よい影響でたくさん受けながら、それに左右されすぎずに、もっと多くのことを学べるのではないかと思っています。

学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。

同じ学科やコースの友達との会話です。
ほとんどと言って良いほど、演劇に触れてこなかった私にとって、知らない演出家の先生やたくさんの古典作品の名前が飛び交う休憩時間が、今でも新鮮に感じています。
何らかの形で演劇に触れてきている友達は、自分とは全く違う時間を過ごしてきていて、面白い価値観や独自の考え方を知ることが出きるので、毎日刺激を貰っています!

これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?

学生の数だけ、色んなところに面白いことが転がっています!多くの仲間たちのおかげで、新しい経験をする機会も沢山あって、その経験の倍以上に学ぶことがあります。 各方面に渡る素晴らしい先生方の特色ある授業は、どれをとっても魅力があり、自分の視野も広がっていきます。 

日藝は、本当にここに進学して良かった〜!!と思える素敵な場所です! 
皆さんの入学、心からお待ちしております!

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