学校推薦型選抜(公募制) で受験
日本大学藝術学部へ入学された動機は?
わたしは幼いころから本が好きで、大学では本に関わることを学びたいと思っていました。しかし、文学研究を中心とした文学部では自分が学びたい内容とは微妙に異なり、どうしようかと悩んでいる時に日藝の文芸学科を知りました。高校3年生の夏休み前までは日藝以外の大学も志望校の候補に挙げていましたが、興味のあった文筆と編集に一番携わることができるため日藝に決めました。
高校で所属していた演劇部の活動として公演用台本を書いた際、自分の中にある“物語”を表現するのが楽しかったことが編集に興味をもったきっかけです。両親に日藝に進学したいと希望を伝えた際には「興味のあることを学んで欲しい」と後押ししてくれました。
学校推薦型選抜を選んだ理由は?
私の通っていた高校では国公立大学受験対策をメインにしており、私大を志望する自分も一般受験を考えていたのですが、進路相談の面談で担任から「私大を志望しているのなら学校推薦を狙わないか」と提案され、それなら学校推薦で受験しよう!と即決しました。
進路についてはだれか相談した人は?
両親と当時の担任の先生です。先生はとにかく私の話を親身になって聞いてくれました。先生が学校推薦での進学を提案してくれなければ、いま私は日藝で学んでいなかったかもしれません。
専門試験の内容は?また困難な点は?
私が受験した時は作文・小論文(どちらか1つを選ぶ)と面接が課されました。当初私は作文と小論文のどちらも対策をしようと考えていたのですが、高校の先生から作文に絞って対策することを薦められ、作文でいくことにしました。もし入試当日、出題されたテーマで作文を書くのが困難だと思った場合は、小論文を選ぶことも考えてはいましたが、結局は作文で書きました。面接ではあまりの緊張に頭が真っ白になってしまい、面接の先生にフォローしてもらったことをいまでもよく覚えています。面接の先生にもよりますが、「得意なスポーツは何か」というおよそ文芸学科とは関係がないようなことを聞かれたのには驚きました。
学校推薦を受験するにあたり、高校生活において気をつけていた点はありますか?
学校推薦はその名の通り高校が受験する生徒を推薦するのですから、最低限の成績を修めておかないと厳しいと思います。実際、私も赤点スレスレの点数をとってしまったときには「もし赤点をとったら推薦はないよ」と先生に釘を刺されました。
学校推薦型選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。
私が実際に行った試験対策になりますが、作文は試験とおなじ時間をはかりながら2日に1本のペースで何度も書き、量をこなすことで“書く力”をつけていきました。面接についてはとにかく面接に慣れることを念頭に、学年主任や教頭など担任以外の先生方にも協力をお願いして模擬面接を繰り返しました。自分の持っている力を出し切れるよう、みなさんも頑張ってください。きっと大丈夫です!
現在学んでいることは?
学部広報誌『ArtCampus』を編集するゼミに入っています。様々なジャンルで活躍している卒業生にインタビューを行ったり、普段なら足を運ぶことのない他学科の先生の研究室にお邪魔したり、このゼミでなければできなかった経験が沢山できます! またゼミに関わらず多くの授業で実際に作品を執筆したり編集を行ったりと、実践的な学びができるところが文芸学科の良さだと思います。
高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?
クラスメイトともっと話すことです。芸術学部以外を目指している子達の話を聞いてもっと視野を広めてると創作に役立つのではないかと。また、オープンキャンパスや説明会に参加することは大切だったと感じています。
日藝のオープンキャンパス時期などとうまく日付の折り合いをつけることができず、受験で下見に来るまで日藝を見ることができませんでした。もちろん、HPや冊子などで大学情報を確認していましたが、中へ入ってみないとわからないこともあります。文芸学科のみの資料室があることは入学するまで知らず、資料として様々な漫画や作品が置いてあることはとても魅力的でした。この資料室を高校時代に知ることができれば、さらに楽しみやモチベーションにもつながるように感じます。
学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。
入学して初めて学部広報誌を制作することになった時、禁則事項というものを全く知らなかったので校正がものすごく大変でした。ゼミ委員にも迷惑をかけて半泣きになりながら修正していたのを覚えています……ですが、学部広報誌のArt Campusを制作することは楽しくて、今も最新号の編集を行っています!また、8学科あることは自身の視野が広がることにつながりました。
私はサークルで学部祭実行委員に入っています。そこでは、文芸学科以外の学生と関わることもあり、それがきっかけで日舞の自主公演の脚本を考えてほしいと話をいただきました。日舞の学生とプロットを今考えている状態で、今まで知らなかったものを経験できることがとても印象にあります。
これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?
私自身、地方の出身でいて東京に来ることに不安を抱きました。ですが、その不安や心配について面白いと考えるようになったことでグッと楽しめるようになりました。また、日藝は芸術に特化しているので文芸特化で入りましたが、様々な学科の人と交流したことで新たな学びを得ることができ、価値観や視野が広がりました。
日藝を気になっている時点であなたは日藝と縁ができています!
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