在校生
2021年度演劇学科入学
青柳潤
演劇学科/舞踊コース
総合型選抜 で受験

日本大学藝術学部へ入学された動機は?

高校で部活動として活動していた踊りを本格的に学びたいと思ったからです。自分の視野を広げるためにも様々な学科を併設している学校を選択しました。また、高校のダンス部の先輩が「日藝に通っている」と聞いていて、憧れる先輩でもあったため、自分も日藝へ入学しようと思いました。そして、私立と国立で迷っていた際に、家族からはやはり金銭面について話がありました。ですが、自分の道を進みたいことを正直に話して、後押ししてもらいました。そして、私の場合は母が過去に日藝を受験したという縁もあり入学に賛成してもらいました。

高校時代の文化祭 ステージ発表

高校時代の文化祭 ステージ発表

総合型選抜を選んだ理由は?

一般選抜と公募含め、全ての受験方法を考えていました。その中でもより早く受験を終えて、高校生として出来る外部の活動に積極的に参加出来る総合型選抜を選びました。実技試験をしっかりと見て判断していただけるのも総合型選抜の特徴だと思うので、自分の実力を試すためにも選びました。

エントリーシートを記入するにあたって注意した点は?

先生や先輩方に見ていただいた際に、内容以前に書き方についての指摘が多かった印象があります。普段自分が正しいと思って使っていた言葉遣いが、社会では通じないという事は意外とあるので、文章に強い人に見てもらう事は大切だと思います。また、日藝の公式サイトを参考にし、受験者に何を求められているのかも調べました。

そして、エントリーシートで一番差が出るのは、自分のことについてだと思います。忙しくて日頃から考えるのが大変な学生は、せめてノートにメモ程度でもいいから自分が行ってる活動の一端を記しておくと、見返したときに振り返りやすくなると思います。
私自身も記録したことで自分の長所短所を客観的に振り返り、求められる受験者像をうまく組み合わせることが出来ました。

専門試験の内容は?また困難な点は?

作文と実技と面接の3部構成でした。
作文は、前年のものと内容が全く異なっていたため、対策はある程度必要ですが、その場に応じて臨機応変に対応できるだけの、語彙力と発想の柔軟性を養っておくことが大切だと思いました。特に「語彙力」というところについて私は、新聞や読書ではなく「専門的な一つのテーマ」を題材として、そのテーマを人へ説明するために、単語を調べていき語彙力や表現力を養いました。主に高校の部活動で作品作りをする際に特に練習をしました。

テーマ、コンセプトの深堀りに力を入れることで、普段見逃してしまうような些細な単語も逃さずにひとつひとつ分割して調べることにもなり、結果、自身の語彙力へも繋がりました。インプットだけでなくアウトプットを行うことも大切で、アウトプットを共有できる誰かがいると更に自身の力へと繋げられると感じます。

実技に関しては、コロナの影響もあるかと思いますが、時間短縮になっていたため、最大限のパフォーマンスが出来ずに終わってしまいました。時間が無い中での自分のパフォーマンスをどこまでクオリティを上げられるかの訓練はアリかと思います。

自分の名前をイメージして作ったポーズ

総合型選抜は「自己アピール」が大事だと思いますが、どのような点に気をつかいましたか?

まず在学中の学生の作品などを参考にしながらどういう人材が求められているのかを分析しつつ、受験生の中でも、他者よりはみ出るにはどうすれば良いかを常に考えてました。また、試験当日における自己アピールでは、自分がその場でまず一番楽しむ、ということが重要だと思います。アピールという点において、緊張はあまり効果的に活かされません。そのため、実技試験が伴う総合型選抜では、自分が専門にしている事に対してどれだけいつも通り出来るかが問われます。周りを冷静に客観視して、その場の中で、一歩引いてみんながしていない事を見つける事で、確実に周りと差をつけられると思います。

総合型選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。

当日は自分が思ってるより時間が無い事を意識していくことで、焦らずに取り組めると思います。また、所謂一般の筆記試験とは異なり、事前の情報などが合格の鍵になるので、自分との闘いというより、人に頼りながら進めていく作業が多くなると思います。その為、先生や先輩とのつながりを大切にしていくと良いと思います。

現在学んでいることは?

現在は学科の授業は受けつつ、芸術教養という全学科共通の科目や、他学科公開されている他学科の授業に熱を入れています。今まで受けてきた中では、人間の心理という授業を担当している吉野先生や、加藤先生のメディアリテラシー、奥野先生のメディアアート概論などは先生と授業、共に面白かったです。自分の専攻学科以外の事にも興味がある人にオススメです。

総合実習ⅠB

総合実習ⅠB

高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?

新しい事に対する挑戦には抵抗が無かった分、継続という作業にもう少し目を向けられていたら良かったです。新しいものに挑戦したは良いものの、出来ずすぐに諦めてしまうのではなく、何事も1ヶ月は続けてみるべきだと感じるようになりました。具体的にはSNSを控える事も継続するためのコツだと最近は思います。SNSに関することを継続する、という場合以外だと、基本的にネットは行動の壁になりうるため、もう少し控えれば良かったと思います。

学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。

一見あまり良く見られないオンライン授業にも良い側面があるということは、2年間過ごして強く感じます。例えば、チャット機能。これは話している教授の話を遮らず、教授のタイミングで意見を拾っていただけることが、個人的にはとても効率の良い進め方だと感じます。また、遮らないという事は、自分が発言することに対しての周りに対する気遣いも少なくて済みます。声と文字はぶつかり合わないため、相性が良く、オンライン授業ならではの感覚でした。

他にも、オンラインだと場所を問わないため、個人の活動の幅が格段に広げられるという事です。また、他学科公開されている授業のことを書きましたが、その授業をきっかけに他のコースや学科の人と関わりがありました。その関わりがあったことで、例えば自主的な舞台活動の際に、音響の人との交流を深めることにも繋がりました。それは人と人との繋がりはとても大切だと感じる瞬間でした。

これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?

ありきたりではありますが、他学科、他コースの人との繋がりは、時間が経てば経つほど価値が生まれてくるので、最初は実感がなくても、通う内にどんどん財産になっていく感覚は、日藝ならではだと思います。また、同時に専攻以外の授業にどれだけスタンスを取れるかで、学びの質が大きく変わると思います。

専攻の授業は正直、自分で勉強しようと思えば不可能ではありませんが、とっかかりもない専門外の芸術分野を一から丁寧に幅広く学べる環境はここしかないと思います。そういう点で、やはり日藝の学科の多さは、お勧めポイントです。また、表現の道を突き進むだけでなく、就職先の幅が広いため学んでいった先の安心感がとてもありました。

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