一般選抜A個別方式 で受験
日本大学藝術学部へ入学された動機は?
私が通っていた高校は公立の進学校で、高校一年生の頃は文系の大学への進学を考えていたので、夏休みに様々な大学のオープンキャンパスへ行きました。しかし私はどの大学にも興味を持つことができませんでした。そのような中で、ものを作るのが好きだった私に美大出身の母から、「美術系の大学はどう?まずは画塾へ見学に行ってみる?」と言われ見学に行く事になりました。
結局、高2から美大の予備校へ通うことになり、そこでの制作がとても面白く魅力的だったのでさらに興味を持ち、美大への進学を決めました。中でも日藝を選択した理由は、他の美大よりも幅広い芸術に関わる人たちが集まっているところに魅力を感じたことや、面接で直接美術学科の教授と話すことで学校の雰囲気を知れたからです。彫刻コースを選択したのは、小学生の時、初めて仏像を見て好きになったのが大きなきっかけでした。そこから予備校でも一番興味を惹かれたのが彫刻を楽しいと感じていたことから、彫刻を学びたいと思い受験しました。
一般選抜を選んだ理由は?
他に受験を考えていた大学と併願できることが大きかったです。また、高校が進学校だったということもあり現役で大学に入りたいということも併せて、自分にはこの方法が一番合っていると思ったからです。
学力試験(国語・英語)において注意した点は?
私の通っていた高校が進学校だったので、共通テストの対策をしたり、一般大学の入試の過去問を解いたりして、授業内で勉強をしっかりしていました。学校で受けられる模試にも参加し、問題の解き方のコツも掴めるようにしていました。また、日藝の学力試験の過去問も解き、対策をしていました。
専門試験において注力した点は?
予備校で様々なモノのデッサンを行っていたので、基礎は学べていたと思います。日藝の試験は金魚のデッサンの課題だったのですが、金魚の優美な動きを出せるよう心がけました。動いている金魚のお腹のボリュームや、ヒレの軽さ、特徴的な顔を意識していたと思います。
一般選抜は試験までのスケジュールや体調管理が大変だったと思いますがどのような点に気を使いましたか?
コロナ禍での受験だったため細心の注意を払っていました。手洗いうがいや、マスクの着用、また念の為インフルエンザの予防接種も打ち、万全の状態で受験に臨めるようにしていました。
一般選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。
受験は体力勝負だと思います。特に、一般選抜で受験する人の中には他の大学の受験も考えている人もいるかと思います。私もそうだったので、十分な睡眠と食事を心がけ、体調管理には特に気を遣っていました。試験当日に最大限の力を発揮できるよう、しっかり体調を整えて最後まで気を抜かず、自信を持って頑張って欲しいと思います。
現在学んでいることは?
専門分野の実技では木彫の作品を作っています。二年生までは彫刻の基礎的なことを学び、石膏、粘土、木、石など様々な素材に触れ制作してきました。三年生になり、自分の作品を作るにあたって悩んでいる部分もありますが、全力で彫刻を楽しんでいます。また、教授やその他の先生方、彫刻の生徒との関わりの中で生まれる学びもあり、それが私にとってはかけがえのないものになっています。彫刻を通して得られるものには技術的なことだけでなく、そこで生まれる人とのつながりなど、指導されるだけでは学べないようなことがたくさんあります。
高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?
色々な作家を知り、作品を見ることかなと思います。そして、たくさんの経験をすることです。私はコロナ禍で旅にでられなかったのが残念でした。旅での経験はものを作る人間にとって自分の創造性を豊かにするという点で重要なことだと思います。
学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。
他学科の人たちとの交流で、自主創造の基礎をはじめとするワールドカフェやCHAmmiTなどの他学科の人と交流する授業が面白かったです。併せて、私自身、大学に入ってからはできることには全部チャレンジしようと思い、新潟県の越後妻有で行われている大地の芸術祭にも参加し、みんなで協力して作品を制作したり、ワークショップを開催したりしました。
大地の芸術祭での活動は入学してから知ったことでしたが、これに参加したことで他学科の学生や先生、その地域の人など学科を超えた多くの交流を持つことができ、自分への良い刺激になりました。自分の意見を持つことや、コミュニケーション能力が養われるなど、学生生活での人との関わりは私自身を大きく成長させてくれたと感じています。
これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?
さまざまな芸術に関わる人たちと学内で交流できるのは日藝の大きな魅力だと思います。違う専門分野の人たちと関わると、毎度驚きの連続で新しい発見があります。私はそれが楽しいと思うし、それらの発見は自身の創作活動にも繋がります。日藝は幅広く芸術を知り心の豊かさを育むことができる環境があると思います。
私は日藝の校舎がある江古田の街の雰囲気が好きで、下町感あふれる江古田という場所もこれから日藝への入学を考えている方々に、ぜひお勧めしたいポイントです。
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