在校生
2021年度音楽学科入学
渡邉響子
音楽学科(作曲)
一般選抜A個別方式 で受験

日本大学藝術学部へ入学された動機は?

高校生の頃は、芸術系大学への進学は考えていませんでした。なので、元々は文系の国立大学を受験して半年ほど通っていました。その国立大学の授業の一つに、グループワークで自身の将来像を話し合う授業がありました。しかし私は、将来の具体的なビジョンが浮かばず、言葉に表すことが困難でした。周りの人も同じような人が多く、ただ漠然とした大学生活を送っていました。このような環境で、自分が本当にやりたいことは何か、ということをひたすら考えさせられました。そして、趣味の範囲だった音楽がやりたいことであり、自分のできることだと再確認しました。

中でも日藝を志望した動機として私は、ただ作曲を学びたかっただけではなく、音楽以外の芸術にも興味があったので、他分野の学生とも交流を持てることを期待して、日本大学芸術学部を選びました。元々、両親からは国公立大学を受けるように言われていました。その時は特に音楽へ進む気持ちもなく、私立大学への進学は金銭的な面でも厳しい、と話を受けていたので、大人しく国立大学を目指していました。ですが、国立大学へ進学してから自身のやりたいことを見出し、両親にその事を相談してからは、私の進む道に対して、とても前向きに後押しをしてくれました。

決断をしようとする時、いつも私は、「メリット・デメリットをノートに書き出す」ことをしていました。双方のメリットとデメリットをノートに書き出した上で、日藝の方が私にとってのメリットが多かったので、日藝の受験を決意しました。

日藝を受験することに決めたメリットとデメリットをまとめたメモ

高校の文化祭、中庭のステージにて所属していた軽音楽同好会で演奏していた様子

一般選抜を選んだ理由は?

受験を決めたのが10月頃だったので、11月の推薦入試に向けて準備をするよりは、一般入試に向けての準備の方が気持ちが楽だったからです。

学力試験(国語・英語)において注意した点は?

過去問を繰り返し解き、出題形式に慣れておきました。国語も英語も、高校で習う基礎を安定させることを意識して勉強していました。

専門試験において注力した点は?

実技試験では、ピアノを弾きました。仕上がってきたら、録音して客観的に聴きながら改善していきました。本番は自信を持って弾くようにしました。更に作曲の試験に備えて、毎日試験と同じような編成の曲を作曲していました。私の場合、楽譜を書くことに慣れていなかったので、譜面作成における初歩的なミスをしないように気をつけました。試験時間が比較的長く設定されているので余裕だと思いがちですが、見直しをしても時間を余らせるくらいの余裕を持って取り組むことをお勧めします。

一般選抜は試験までのスケジュールや体調管理が大変だったと思いますがどのような点に気を使いましたか?

私は、スケジュールを細かく管理することが好きなので、計画性を持って勉強できたと思います。明日やることを紙に書き出し、常に小さな目標を立てておくようにしていました。体調管理は特に心当たることはないですが、睡眠時間をしっかり確保していたことは良かったと思います。

一般選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。

入学後のことを想像して気持ちを高めていき、楽しんで頑張ってください。

現在学んでいることは?

主に、和声やソルフェージュなどの作曲に関連する授業をとっていますが、それ以外の授業も面白いものがたくさんあります。例えば、他学科に公開している授業があり、音楽学科の学生でも、映画学科や写真学科などの授業を受けることができます。私は映画学科の他学科公開の授業を受けていたのですが、映画の世界に入り込むきっかけを多く得ることができて面白かったです。

そのほかにも、心理学やメディアリテラシーなどの教養科目も学んでいます。心理学の授業の中で絵を描く機会があり、そこから絵に対する興味も広がりました。思いがけないところから興味が広がったりするので、そういった発見があるととてもわくわくします。

自宅で作曲をしている様子

大学に入ってから作成した譜面

高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?

私の場合は、たくさん本を読み、たくさん映画を観て、たくさん旅行をすることです。高校生よりも自由な時間が多くなった今、やりたいことで溢れています。高校生のうちから、興味の赴くままにもっと行動しておけばよかったなと思います。一人で何かをすることに少し抵抗があったので、外への興味をうまく消化できていませんでした。

それと、高校で習うこと以外の勉強をしてもよかったなと思います。資格のためとかではなく、完全に自分のための勉強が必要であったと感じます。

学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。

自分が作曲した曲を、初めて学内の演奏者さんに演奏してもらえた時は、緊張と恥ずかしさと嬉しさと不安と、とにかく感情が渋滞しました。ですが、何よりも新鮮な嬉しさがあって、こういった機会を得ることができてよかったなと心から思いました。自分の曲を演奏してくれる人がいて、それを真剣に聴いてくれる人がいて、なんだか心臓が痒くなりそうなほどソワソワしました。より一層音楽が好きになった瞬間でした。

これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?

大学生活の中で、他学科との関わりのある授業を取ったことで、演劇学科、映画学科の先輩と知り合い、演劇学科の舞台の音楽や、映画学科の卒業制作の音楽の制作に携わる経験をすることができました。思いがけない他学科の学生との出会いと、交流の広がりがあり、とても嬉しかったです。たくさんの出会いや経験に溢れた日藝で、ひたすらあなたの好きを突き詰められると思います。

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