総合型選抜 で受験
日本大学藝術学部へ入学された動機は?
日藝では写真を本格的に学ぶことができ、また同じ分野を志す人が全国から集まるため、将来写真を生業とするための技術を学ぶことができると考えました。
また、進学にあたりましては両親から芸術学部に入ることを初めは反対されていました。芸術系に進学する人が周囲におらず、理系分野で堅実な会社に就職したほうがよいのではないのかと話がありました。その時に、高校の部活で入っていた写真部での活動を元に説得を行い、条件を付けて入学を認められました。条件は、留年をしないこと、就職浪人にならないことの2点です。
総合型選抜を選んだ理由は?
高校時代から写真部で活動しており、そこで得た知識や成果を生かすことができる受験方法だと考えたからです。
エントリーシートを記入するにあたって注意した点は?
自分のこれまでの成果や、大学に入ってからの目標を書き興味を持ってもらえるような内容にしました。また、興味をもってもらう工夫として写真に関してのみではなく、他学科との交流があることなども観点において記載をしました。参考としては、日藝の公式サイトなどを確認して求められる学生像も確認をしました。そのうえでエントリーシートを高校の様々な教科の先生に確認してもらい、個性などの自己分析も励みました。
専門試験の内容は?また困難な点は?
当日の試験は、面接、制限時間内での校内の撮影とその5-10 枚の組み写真の作成、その写真のプレゼンテーションでした。特に撮影に関しては、貸し出しのカメラを使用するため、使い勝手がわからず、セレクトや発表の際の順番を決めるなどの作業も制限時間内に含まれるため、焦燥感とプレッシャーとの戦いでした。
尚、現在は試験内容が変更されています。
総合型選抜は「自己アピール」が大事だと思いますが、どのような点に気をつかいましたか?
私は高校の時から人物の写真をよく撮影していました。ですので、撮影したい対象が明確であることを前提に、大学で表現の幅をもっと広げたいという意思を示しました。
総合型選抜を受験しようと考えている受験生にメッセージをお願いします。
受験は非常に緊張すると思いますが、面接練習やポートフォリオの作成など当日までにできることは徹底的に対策してください。その努力は単なる成果以上に自信につながると思います。
現在学んでいることは?
今年度からスタジオ実習が始まるので楽しみです。一年時で面白かった授業は写真特別講座でした。写真家の方々から直接お話を聞くことができる貴重な機会なので毎週楽しみにしていました。
高校生のうちにやっておけば良かったなと思うことは?
高校を卒業して気が付きましたが、学校という空間は非常に特殊です。変わらないメンバーがいつもそこにいるという状況は、大学のように自由になるとなかなか経験できません。同級生や先生など身の回りにいる人々や教室、校内など当たり前と思っている人やものの写真をたくさん撮っておいてください。いつか見返したときにきっと大切な思い出になっています。
学生生活の中で印象に残っていることをお聞かせください。
直近だと同級生と展示をしたことです。特に仲の良い4人を中心に有志を募り結果的に9 人でのグループ展になりました。
この展示は、20 歳を迎える前、十代のうちに展示をしたいと思い計画しました。展示場所を探していくうちに、ご縁があり、表参道のギャラリーで実施させていただくことができました。実際に展示するとなると、普段パソコンやスマホで写真を見るのとは違い、見せ方に様々な工夫をする必要があります。一緒に展示した仲間は、部屋の形や壁の角を利用して立体的な展示をしたり、パネル作成を工夫したりしていて、 非常に学ぶことが多かったです。また、展示を見にいらっしゃった方々の中には、プロのカメラマンの方や印刷業に携わる方などがいて、都心での展示ならではの出会いがありました。
私は元々物理化学の理系出身で、写真学科では照明やカメラの光学分野において物理の知識を活かすことができました。 また、暗室などで現像を行った際には、使用する薬品が高校生活では見ない薬品で、新たな学びがありました。
授業やサークル活動で他学科の方と交流があり、演劇学科や映画学科の人物写真の撮影や、映画学科の方が主催する自主制作に関わる機会がありました。それらの経験は私自身の表現の変化にも良い影響をもたらしていると思います。
また、放送学科の授業を取っており、写真学科と似ているようで内容の違いがあること、映画学科と放送学科でも画作りに違いがあり各分野の観点の違いが面白いです。それらを取り入れることができれば、もっと表現の幅を広げることができると考えています。
これから受験を考えている高校生に日藝をお勧めするポイントは?
授業内容の専門性が高く将来この分野で活躍したい方には非常に良い学びの場です。
また、学祭や学生課主催のイベントなどもあり、学生生活を充実させたい方にもお勧めです。
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