芸能活動と学業を両立! 日藝で得た充実の学びと
温かい繋がり

放送学科卒業
金村 美玖

芸能活動と学業の二足のわらじ、
大変より「楽しい」が勝った日藝生活。

ファンの方々からは「大変だったでしょう」と言っていただけることが多いのですが、日藝には在学中に芸能活動をしている学生も多く、そのような学生にとても優しい大学だったので、私自身の体感としては、大変だったことよりも「楽しかった」という気持ちが強く残っています。 クラスメイトや教授の方々も、私の活動を応援してくださる方が多かったので手厚いサポートをいただいたと感じています。コロナ禍で大学生活の半分ほどがオンライン授業だったこともあり、大変な部分はもちろんありましたが充実した4年間でした。 

どうしても欠席日数が増えてしまったり、ライブやツアーと重なって何週間も授業に出られない時期があったり、課題の提出が間に合わなかったり、単位を少し落としてしまったりという大変なこともありました。しかし、友人や先生方が「ここが駄目だったなら、次はここを2倍にして頑張ろう」といった代替策を考えてくださるなど、本当に親身になって支えてくださったおかげで留年をすることなく、最後までやり遂げることができました。 特別扱いをされたりするわけではなく、温かく応援してくださる雰囲気が私にとって安心できる環境でした。 

母の勧めで始まった大学探し、
芸能活動に活かせる学びを求めて。

高校生の頃から芸能活動を始めていたので、進学は全く考えておらず受験勉強もしていませんでした。しかし、母から「大学に通ってみたら?」という提案をもらったことが、大学を探し始めるきっかけでした。 芸能活動は生きがいであり、人生の軸です。ただ、メンバーそれぞれが強みを持っている中で、「金村と言えばこれ」といった自分の強みを持ちたいという焦りもあり、大学受験を試みた面も実はあります。 

せっかく4年間学ぶなら自分が何をしたいか、そして芸能活動に活かせる分野が良いのではないかと考えました。芸術分野は元々好きで、芸能活動を始める前から美術や図画工作、音楽、体育などの副教科が得意でした。そこで芸術系の学校を調べていく中で日藝と出会いました。芸術分野が非常に幅広く、放送学科や文芸学科など様々な学科があるため、どれも魅力的に感じたことを覚えています。 その中で、仕事で雑誌の撮影や取材など「撮られる側」としてモデルをすることがとても楽しく、カメラマンさんと話をしたり、自分でカメラを購入したりするうちに、写真という分野を学んでみたいと思うようになり、日藝の写真学科を受験しようと決意しました。 

「撮る側・撮られる側」両方の視点、
多岐にわたる学びの深掘り。

日藝に4年間通ってみて、写真やカメラに対する気持ちは大きく変わりました。元々は「撮られる側」が多かったので、「撮る側」に回ることはあまりありませんでしたが、4年間で様々な撮影や技法を学んだことで、「撮る側」と「撮られる側」両方の気持ちが分かるようになり、撮影時に「今、こういう光だから、このような角度がいいかな」と想像できるようになったと思います。

学びの中では、2年生の時に受けた写真基礎演習の授業は特に印象に残っています。フォーマットに沿った撮影の組み立てはもちろんありましたが、トランプをすることによるアイスブレイク、詩を読む時間、絵本の紹介から長時間のグループディスカッションなど、他にはない授業内容でした。
「愛」や「空気を読む」など、抽象的なテーマで話し合うこともあり、一見、意味のない時間に思えるかもしれませんが、自分の作品を紹介する上で必要な言語化能力や、キャプションを考える力、そして物事を深く考える力が養われたと感じています。
また、同い年ぐらいの友人たちと長時間話す機会はなかなかなかったので、クラスメイトの価値観を理解し、仲良くなれたのは日藝ならではの時間でした。

写真学科以外にも放送系の授業はもちろん、考古学の授業で博物館に足を運び、中国の青銅器を見て興味を持ったり、日本の音楽史やシナリオの書き方を学んだり、多岐にわたる授業を受けることができました。日藝は授業が豊富で、多学科公開科目もたくさんあるので、自分の学科以外の良い授業も受けられることが魅力だと思います。

卒業制作では、自分の作品を20~30点ほど撮影し発表しました。入学した理由がグループ活動に活かせる学びを得ることにあったので、最終的に撮りたいと思ったのはメンバーたちでした。プライベートでメンバー全員にアポを取り、場所を決めて作品に参加してもらいました。
卒業制作は、通常の写真展で使う印刷とは異なり、サイズや貼り方などすべてが規定で細かく決まっていて、1~3年生で扱ったことのない素材や工程でした。特に大変だったのはカッティングで、印刷は機械でできますが写真を自分でカットして台紙へ平行に貼る作業が難しく、少しでもずれるとやり直しになり、心が折れそうになりました。同じプリンターを使わないと色味が変わってしまうため、夜間も大学に残って作業することも多かったです。

日藝の温かい環境と、
卒業後に気づく業界での「繋がり」の強さ。

日藝は学生皆がフレンドリーで、縦と横の繋がりがとても深いです。校舎が江古田に集約されているので、全学科の学生がそこに集まっており、色々な方とすれ違う機会が多いです。例えば日芸祭(学校祭)の実行委員会などに入れば、他学科の先輩方と話す機会も増えますし、隣に違う学科があるので、先生方も身近に感じられます。
日本大学自体は非常に大きい大学ですが、日藝はギュッと固まっているため、繋がりを持ちやすく、仲良くなりやすいのが良いところだと思います。私自身は写真学科の友人が多かったのですが、友人を介して他学科の学生とも繋がりができ、輪が広がっていくのを感じました。

卒業して良かったと思うこと、そして日藝で得たものが活きていると感じる場面は、仕事をしている中で、日藝卒の方に出会うことが非常に多い点です。この業界だからこそかもしれませんが、「私も日藝出身なんです」と声をかけていただくことが本当に多いです。これほど近くに、どこにでも卒業生の方がいる大学はそう多くないと思うので、日藝出身だからこそ、この業界で生かされているのだなと実感します。他学科の卒業生の方々も、皆さん同じことをおっしゃっていました。日藝の繋がりが、仕事の上でも大きな強みになっています。

(※職業・勤務先は、取材当時のものです)

金村 美玖 かねむら みく
2025年写真学科卒
Seed&Flower合同会社 所属
アイドルグループ 日向坂46 メンバー

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